緊張した表情のカラ松の上に跨る。他の兄弟の裸なんてまじまじと見たことないから知らないけど、カラ松の身体は引き締まっていると思う。肩とか、腕とかお腹とか。趣味なのか気をつかっているのか分からないがトレーニングしているんだろう。じっと見つめていると不安そうなカラ松が私に問いかけた。

「どうしたんだ?」
「ううん、綺麗な身体だなと思って」
「それは、るりの方だろう」
「えっ」
「凄く綺麗だ」

経験人数は少なくも多くもないけど、今まで綺麗だなんて言われたことなかった。というか、女の裸を見て綺麗だなんて言う奴はいないと思う。初めて言われたことにも、綺麗だと言われたことにも恥ずかしくて顔が赤くなってしまったんだと思う。そんな私を見てカラ松は笑った。

「かわいいな、るりは」

さっきまで童貞丸出しだったのに、急に大人の男のような余裕に腹が立つ。
「うるさいな」と悪態をついてカラ松のモノを握った。さっきまでおそ松に使われていたその穴はまだ濡れていて、カラ松のモノは私の中にゆっくりと入っていった。

「…っ辛くない、か?」
「んん…っ、へいき」

ゆるゆると腰を動かすと、後ろから遠慮のない声が聞こえてきた。

「うわっ、エロッ!いいなぁ騎乗位、俺もしたかった」
「う、うるさいなぁもう…」

ムードも空気も読めないおそ松が私たちの結合部を覗き込むように見ていた。人にまじまじとセックスをみられるのは初めてだったから、いくら先程までしていたとは言え、傍から見られるのは恥ずかしい。AV女優はこんな気持ちなのだろうか。私の意識がそっちのけになっていたことに、カラ松はどう思ったのだろう。

私をぐっと引き寄せると「頼む、今は俺だけに集中してくれ」と囁いた。


綺麗だ、


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