変態ドS王子一松くん


「それで?どうすんの?」
「えっ」
「俺はどっちでもいいよ、あ、そうだ俺が言ってきてあげようかチョロ松兄さんに。ホルスタイン女がドルオタ糞童貞のチョロ松兄さんのこと大好きなんだってって。この有り余った乳首ビンビンのおっぱいをチョロ松くんのちんこパイズリでシゴいて顔射されたいって」
「やややややめてください」

制服のポケットに手を突っ込んだまま、一松くんは「俺って何て親切なんだろ」的な言い回しでとんでもないことを言い始めた。口が裂けても言えないけど一松くんは性格があまりよろしくなさそうなのでやりかねない…気がする。わたしは怯えながらも土下座でもして許してもらおうか本気で考えた。

「因みに、条件はおっぱいだから。金とか土下座とかは要らない」

考えが読まれていた。怖い。人に触らせたことなんかない、自分の胸。ただでさえコンプレックスで恥ずかしくて嫌なのに…。それでもチョロ松くんにはわたし自身からきちんと想いを伝えたいし、ここでもし断ったら一松くんはチョロ松くんに何を言うか分からない。さっきみたいなあることないこと言われるかも知れないし、もしかしたらそれでチョロ松くんに嫌われてしまうかも…。


「………ど、どうぞ…」
「どうぞ?あんた俺におっぱい触ってもらわないと困るんだよねえ?つまり、俺に触って欲しいんだよねえ?」
「〜〜〜っ!…さ、触って…くだ、さい」
「良く出来ました」


唇を噛み締めて絞り出すように小さな声で言った。いや、言わせられた。チョロ松くんと同じ顔なのに、見た目はかっこいいのに…!

にやりと笑った一松くんは変態ドS王子だった。
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