…一松くんが欲しい


密室に二人きり、夏の蒸し暑さと興奮と緊張で頭がぼーっとする。人生で素股なんて初めてで、後ろからは一松くんの荒い息遣いが聞こえてくる。

「あー、出る…っ!」

一松くんがびくんと震えると足の間の一松くんのモノからどろっとした白濁液が飛び出した。

「あっ…もう、一松くんのバカっ!」

私のスクール水着の下腹部には、先程一松くんが出した精液がこびりついてしまった。ここには水道もないし、急いでシャワー室へ向かって洗い落とすしかなかった。この倉庫室の中は二人分の汗の匂いと、生々しい精液や体液の匂いが充満していた。誰か来るかもしれないのに、見つかったらどうするつもりだったんだろう。この格好では出ていくことも出来なくて、壁にもたれて座り込む。

キーンコーンカーンコーン…
鐘が鳴ってしまい、焦って窓から外を除くと先生も生徒も私達の存在は忘れられていて皆更衣室へと入っていってしまい、プールには誰も居なくなった。
ちらりと一松くんを見てみると、一松くんも壁にもたれて座っていた。暑いこの空間のせいで汗をかいていて、滴る汗に何だか色気がある。ふと一松くんが私を見て目が合った。

「昨日も言ったけどさ、あんた、満更でもない顔してるよ。」
「………」
「寧ろさァ…今自分がどんな顔してるか分かってる?…凄く飢えた目してるよ、俺のことそういう目で見てるよ、今」
「…っ」

そんなんじゃない、って否定したかったけど出来なかった。きっと私、一松くんの言う通りそういう顔をしていた。だって、子宮が疼くんだもん。身体が火照って仕方ないの。私、ほんとに一松くんにこんなにイヤラシイ体にされちゃったんだ。

…一松くんが、欲しい。
一松くんにもっとイヤラシイことされたい。
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