期待してる


保健室で休んだ(?)あと、仕方なくノーパンになった私だったが、先生や友達に「やっぱり顔が赤いし今日は早退した方がいい」と言われ、結局早退することになった。流石にノーパンのまま学校生活は送りたくなかったので、逆にそうなって良かったのかもしれない…。

次の日、水泳の授業があり休みたかったけれど、前回も前々回も休んだ為今回は休むことが出来なかった。男子の前で水着なんて絶対に嫌なのに。憂鬱な気分で着替えてプールサイドへと出ると案の定多くの視線を感じた。ふと一松くんをちら見するけど、彼はまるで興味すらないような様子だった。着水すると周りからの男子の視線とひそひそとした話し声が聞こえる。

「でっけー浮き袋だな…」
「あのおっぱい触りてぇ」

ああもうやだ、早く授業終わらないかな。水泳なんて、水着着なくちゃいけないし、その上泳げないから大嫌い。今日はそれぞれ泳ぎの練習をするという授業だったけれど、私は泳げないので一度プールから上がってビート版を取りに倉庫室へと入った。積み上げられたビート版を一つ取ると、後ろでバタンと扉の閉まる音が聞こえ驚いて振り返ると…そこには一松くんが立っていた。

どくんと心臓が大きく鼓動が鳴って、戸惑う。

(どうしよう私、何されるんだろうって期待してる…)
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