遅刻の元凶は
一松くんがはあっ、と思いっきり息を吐いた。その熱い吐息が首筋に当たってぞくぞくしてしまう。わたしの両胸を持ち上げるようにして鷲掴みにすると乳首をその尖らせた舌先で楽しむように舐めた。時折吸ったり甘噛みをしたりして、わたしはただその快感に耐えるように身体を震わせた。
「ふ…んっ、あ…っ」
再び、キーンコーンカーンコーンという鐘の音が響く。チッと一松くんが舌打ちをした。はっとしてもがくと一松くんは拘束していた手を緩めてくれた。HRが終わってしまった、急いで出ないと誰かが来てしまう。そうなったら授業が始まるまでまたここから出られなくなってしまう。慌てて制服のボタンを止めて個室から出た。周りをキョロキョロ見渡しながらそっと男子トイレから出る。ここは一階のあまり使われていないトイレで、運良く先生も生徒も居なかった。まだ顔が熱いし、心臓がドキドキしている。
そのまま教室へ向かうと、教室には先生やクラスメイト達がいて「どうした百瀬、顔真っ赤だぞ?体調悪くて遅刻したのか」と言われ余計に恥ずかしくなった。
「それと、制服のリボン外れてるぞ」と指摘をされて慌てて付け直す。そこに遅れて一松くんが教室に入ってきて、先生に怒られている。顔を赤くしたままリボンをつけていると一松くんと目が合って、彼は目を細めてにやりと笑った。