結婚式のCMを見た。



新婦は薄いベールを被っていて、微笑みながら空を見上げるの。
それから直ぐに場面が変わって、真っ白な鳥が空を舞った。




たった15秒のCMから目を離すことが出来なかった。



私も、いつか誰かと結婚するのかな。



まだ漠然。



好きな人と結婚したいと思うのは当たり前で、
だけどそんなの叶う時ばかりじゃないというのも分かっている。


私、は、









「秋!」

「…円堂くん」




円堂くん。

出来る事なら私、




「どうした? 何か考え事か?」







あなたと一緒にいたいよ。








「ううん。 何でもないの」


「そっか」




円堂くんは、私の事をいつも心配してくれるし、困った時は必ず助けてくれる。


今だって、こうして2人で他愛ない話をして隣にいられるのに。




一体私はこれ以上何を望んでいるのかな。





これ以上の幸せを望むことなんてわがままよね。













哀wedding





第4回BLove小説・漫画コンテスト応募作品募集中!
テーマ「推しとの恋」
- ナノ -