パブロフの狗
-Pavlov's dog.-


---此処は、『永遠』に時が止まった城

さあ、『パブロフ』の鐘が鳴るよ、≪遊戯-game-≫を始めよう。


【世界観】
舞台は、と或る名家の御屋敷。
既に、没落した旧家の所有物だったその屋敷。そして、或る『一族心中事件』を金切りに買い取り手は無く、誰も住んでは居ない・・・筈だった。
しかし、其処は世間・時間・空間から一切干渉を受けない『永遠』の時を刻み続ける城。
『パブロフの鐘』という、『合図』を区切りにある一定の『七日間』に起きた出来事を繰り返し再現し続ける。其処に、已然として『生きて』いる一族の魂を道連れに・・・・。。





【story】

・ヤマアラシのジレンマ【音鈴と友都の逃走劇】
・シュレンディガーの猫【兄と妹、禁断の愛の末路】
・ヘンペルのカラス
・ラプラスの悪魔
・首なし鶏のマイク
・8日目の蝉
・エンデュミオンの鷹 【高見の見物と洒落込む鷹彦】
・胡蝶の夢 【全て、夢であったら良いのにと願う蝶子】
・桃色の象
・ゴルディオンの結び目
・ファラリスの雄牛
・エレファントシンドローム
・無限の猿定理
・百匹目の猿も木から落ちる
・アキレスと亀





【登場人物】※狗飼家と猿渡家は、所謂親戚同士。

狗飼 源蔵…狗飼家現当主。高齢で隠居状態。かなりの変わり者で偏屈屋
自身の子供にも、気を許していない。唯一秘書の佐伯には、とあることを頼んでおり・・・?

狗飼 鷹彦…狗飼家、次期当主。ギャンブル好きで計算高い。プラスして、女好きで大酒飲み陽気で人当たりも良いがあまり頼りがいは無い様子。現妻は、再婚相手。
前妻は、病気で亡くしている。

狗飼 有希…鷹彦の妻。元、雑誌の編集者で利発な雰囲気の聡明な女性。
鷹彦とは、大学の同期で前妻であった真木とも知り合いであった。


狗飼 蝶子…狗飼家の長女、お転婆で好奇心旺盛。推理好きで時おりハッとするような事に気づくことがある。

狗飼 龍司…狗飼家長男(実際は、有希の連れ子)、物静かで暴走しがちな蝶子の牽制役。
年の近いこともあり蝶子は『姉』と呼ばず『蝶子』と呼ぶ。


猿渡 繭彦…狗飼家の分家である猿渡家の当主。傲慢な態度と短気な性格から一族内から煙たがられている。グループ経営で、店舗を次々と経営破綻させていることから経営の才は無いと思われる。源蔵からは、『次は無い』と言われている。

猿渡 美莢…繭彦の妻。しおらしく一歩下がって夫に連れ添う、日本女性の鏡のような人。旧姓は、狗飼美莢。現姓は、生まれてすぐに猿渡家に引き取られた為。鷹彦の実の姉。

猿渡 蠶…繭彦と美莢の子。年相応の天真爛漫で無邪気な少女。







佐伯…狗飼・猿渡家直属の顧問弁護士で、当主である源蔵の秘書。


針山 音鈴…屋敷のメイド。常に自信無げでびくびくしている。よく、皿を割ったりするドジッコ属性。

鴉沢 友都…屋敷の執事見習い。音鈴より年下、しかし年の割にしっかりしていて失敗ばかりする音鈴を疎ましく思っている。


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