女中頭さんと謎の旅芸人。

綿


『成程、相分かりました。しかし、お断り申し上げまする』


長年、城内の女中を束ねる女中頭。(また、姫の礼儀作法の先生でもある)まるもじとは対照的に、凛とした風貌のしっかりした女性。
仕事に厳しく正確な為に、まるもじから信頼を置かれていて綿自身もまるもじを心から慕っており仕えている。また、城内・城下の噂等に敏感な情報通でもある。
姫や龍とは、幼い頃よりの付き合いなのでしっかりと自身が育てあげなければと実の親のような心持ちでいる。仕事の事で助けられた際から密かに、ひょーやに尊敬と恋慕に近い思いを抱いている。



もぐら


『つれねえ事言うなよ、女中頭さんよ。ほら、俺はただのさすらいの旅芸人さ』

自称さすらいの旅芸人。
着崩した着物に、くわえ煙管に狐面を被り薄い着流しを着た見るからに怪しい人物。(因みに、狐面下は隻眼で眼帯をしていて中性的な顔立ちである。どこか姫に似ている?)しきりに、城内に入りたがるが毎度女中頭である綿に門前払いされている。
実は、隣の国境の若殿であり諸外国で密かに噂になっているこの國を自ら単身で偵察に来た。
(従者達には黙って来ている為、後々大変である)性格は、大胆不敵で豪快で女と酒と喧嘩と楽しい事が大好き。その事から姫とは城下で会ってからのマブダチ(お互いに素性は知らない)『もぐら』という名前も偽名であり、しれっと國に溶け込んでいる姿を見るかぎりかなりの切れ者であるといえる。



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