月光 | ナノ





SE:子供が遊ぶ

SE:足音

男01「どうしたんだい?君は、あっちで遊ばないのかな?」

陽太01「ううん、僕は未来の子供だから。皆と一緒に居たら、ダメって」

男02「…そうか、それは誰かに言われたの?」

陽太02「ううん、でも、…」

男03「未来の子供だって関係ないよ。君のお父さんやお母さんもそう言わなかったかい?」


陽太03「……言った…。けど、僕…」

男04「大丈夫。きっと、仲間に入れてくれるさ」


陽太04「…、うん。ありがとう、おじさん!!」


SE:走り去る


男05「“未来の子供”は、変わらなかったのか…。それとも、(あのモノたちが、その存在ごと受け入れたというのか…)」


SE:ボールが転がる

少女01「…あ、ボール…」

男06「はい、お嬢ちゃん」

少女02「…ありがとう。おじさん、この近くの人??」

男07「ん?まあね…最近こっちに来たんだ。此処には前に来たことがあるんだけどね」

少女03「そう。なんか見慣れない顔だったから」

男08「此処は良い所だねえ…。元首様が守ってくれてるんだって?」

少女04「そうなの!私、元首様大好き!とっても優しいのよ!で、皆の事を考えて下さるの!


男09「そう…。この世界は…愛されているんだね」

少女05「?うん、皆大地や空に恵みを受けているのよ。陽太くん、さっきの男の子のお母さんとお父さんもね、その世界の為に、皆が住みよい未来の為に、って頑張って働いてるんだって!言ってた」

男10「ああ、本当に…良い、所だ…」

少女06「おじさん??泣いてるの??」

男11「あ、ちょっと…感極まっちゃってね…。ごめんね、はい、ボール。遊んでおいで
お話してくれてありがとう」


少女07「うん!ありがとう!!」


SE:駆け出して、止まる


少女08「おじさん、貴方にも、 神のご加護がありますように!






ねえ、ルイス」



男12「!君は…」


SE:駆け出す


SE:風が吹く



男13「……此処は、本当に、良い場所だ…。

私も、もう…眠っていいと、いうことですかね…。



ありがとう、」






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