SE:拍手【手でパンパンと叩くような】
コウタロウ03「excellent【素晴らしい】…貴方の洞察力と、素晴らしく的確な判断力は親御さん譲りですね」
セーラ07「コウタロウ、さん…。よもや、貴方が…」
コウタロウ04「ええ、セーラ嬢。否、神無月 聖蘭様とお呼びした方が宜しいでしょうか?由緒正しき、神無月家のご令嬢。嗚呼、貴方様の今なさっていることをご母堂様、ご父尊様が見たらなんと仰るか…」
セーラ08「…私は、第117代目神無月 聖蘭ではないです。そのモノはもうこの世にはおりません。此処にいるのは、、『烈火の反乱軍』のセーラ。それだけですわ」
コウタロウ05「くくく、それはそれは。では、貴方はどうですか?コドウ君。否、銀河 虎瞳君、御父上のご期待を裏切ってこのような場所で…。」
コドウ11「うっせーよ、糞野郎が…今、俺はお前をどう痛めつけてやろうか脳内で理性と堪忍袋の線とが相談中だこら」
コウタロウ06「ふー…オヤオヤ、そしてそして、“ルクセンブルクの悪魔”とまで言われた、この姉弟…ああ、もう息してないですかねー」
SE:蹴る
如月14「止めろ!!」
SE:銃を構える
コドウ12「っち、」
SE:持ち上げる
月光12「!チユとソウマを盾に!?」
コドウ13「…何処までも、きたねぇ野郎だぜ…。おい、どうしてだ、コウタロウ!!なんで、てめえはこんな事をする!」
コウタロウ07「ははははは!!あの“鬼のコドウ”とさえ言われた貴方がそれを口にしますか!!ええ、お話しましょう。…しかし、時間も無いので手短に、ね」
月光13『時間が、ない?』
コウタロウ08「私は、あの方“元首様”の理想とする世界を共に築き上げる為に
この組織に、……『烈火の反乱軍』【レッド・ クォーツ】総司令部…通 称……《第二の世界》【箱舟】に潜入した。そして、貴方方の信頼を勝ち取る為に、ひっそりと、従順にいたのですよ。そうして、貴方方が私に心を許して頂けるその時まで。」
コドウ14「元首の理想とする世界、そんなもんになんの意味があるっていうんだ。あんな、空虚なモノに…お前になんの利益がある」
コウタロウ09「利益?大いにありますとも。元首様は、私の理想とする世界を提示してくださった。例え、その未来に私個人の“思い”が存在しなくとも、完成した完璧な世界の中ではそのような些細な事…。取るに足らないモノです。
可笑しいとは思いませんか、貴方方のように恵まれた環境にありながらこの世に生みの親でもある元首様に逆らう。そのような事、あってはならないのです。
全ての上で、人々は平等で、神に等しい存在である元首様と一つになり、そして
私は、私たちは、これで…“完全な存在”になれる。」
如月15「…狂ってる…」
コウタロウ10「…フフフ、何とでも言うが良いですよ。ああ、話の続きでしたね。そうして、私は その時、元首様の“合図”があるのを今か今かと待ち望んでいた…。
奇しくも、それがあなた方の行動を開始するときと重なるとは思いませんでしたが。」
コドウ15「なんだと…?」
コウタロウ11「合図があったのですよ!!もう、この世界は直に終わる!!崇高なる、我らの元首様がこの腐りきった世界に君臨され、新たなる世界の幕開けを告げられる。
“新人類統一計画”は実行されるのですよ!!あはははははは!!」
セーラ09「なんて…こと…。」
月光14「…でも、まだ…」
如月16「月光…?」
隼翔01『ボクたちは、まだ諦めちゃだめだ』
揚羽01『未来の為に、“希望”を忘れては』
月光15「まだ、…終わってない。まだ、間に合うかもしれない!!」
コウタロウ12「くはははは!!何を愚かな事を。もう、計画は執行されているのですよ!
いくらあの方々の娘であろうと、一人の小娘如きに何が…」
セーラ10「…一人では、ありません。私も、戦いますわ…最後まで」
コドウ16「へん、やられっぱなしってのは性に合わねぇしな。あと、てめえに一発かましてやんねーと、気が済まねえ!!」
月光16「…セーラ…、コドウ…」
如月17「月光…、オレは最後までお前の側にいるよ。…そう、あの二人にも約束したしな」
月光17「如月・・・・」
コウタロウ13「ふん、小蟻がたかってもどうも運命を変えることなんて出来ないのですよ??まあ、終焉の幕引きまでの小劇。元首様もきっと許して下さるでしょう。お相手、致しますよ…この方々がね!!」
SE:立ち上がる
コドウ17「な!?チユ!ソウマ!!」
月光18「この感じ…、コウタロウに操られてるのよ!あれは、曲弦糸だから…その根元を断ち切らないと…」
如月18「っ、面倒だな…。ソウマは、ともかくチユは戦闘のエキスパートだ…。しかも、怪我をさせずにってなると…」
セーラ11「それに…、元首の計画始動の合図も…」
コウタロウ14「ふふふふ、さあ、どうしますか??悩んでいる間にも、どんどん時間は過ぎていきますよ?」
コドウ18「ちっ、いちいちむかつく野郎だぜ…自分で戦えってんだ…。おい、如月」
如月19「?なんだい?」
コドウ19「お前、月光連れて先に行け。此処は、俺とセーラに任せろ」
月光19「な!ダメよ!!コドウと、セーラ2人だけなんて!」
コドウ20「うっせええんだよ!ガキが四の五言ってんじゃねえよ!すぐこんなペテン師野郎なんかぶっとばして後追ってやるからよ!さっさと行けってんだよ!」
セーラ12「月光と、コドウそんなに年は変わりませんわよ?フフフ、月光さん、如月。
此処は、私とコドウにお任せくださいませ。この状況からも、二手に分かれた方が得策ですわ。内部情報は、如月の方が知っていますし、ね」
如月20「……、分かった。行くぞ、月光!」
SE:駆け出す
月光20「セーラ、コドウ…さん。…どうか、無事で…」
コドウ21「…けっ、今更、さん付けで言っても遅いんだよ。」
コウタロウ15「さあ、覚悟は出来ましたか?始めましょうか…終焉への前奏曲を…」
SE:武器を振り回す?
コドウ22「はあ…敵さんは、待ってくれねえみたいだな」
セーラ13「如月…月光…どうか、二人とも無事で…」
SE:物が崩れ落ちる
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