【狂想曲】/奇想曲‐capriccio‐
SE:身じろぎする
少年01「ん、あ・・・此処・・、は・・・」
囚人【年上】01「よう♪お目覚めみたいやな、新入り君☆」
少年02「!?う、うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」
【反響する】
SE:殴り飛ばす
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ME:穏やかな雰囲気
囚人【年上】02「ってて・・・、なんも、殴らんでもええやん!」
少年03「・・・・ごめん・・・、で、でも!すっげーびっくりしたんだかんな!!」
囚人【古風】01「・・・すまんな、新入り。全ては、此奴が悪い。ほら、朝飯だ」
SE:トレイを置く
少年03-02「あ、ありがとう・・・あんた、良い奴だな・・・」
囚人【古風】02「ふっ、・・礼には及ばない。・・私は、水都。よろしくな。・・おい、お前も自己紹介くらいしろ」
囚人【年上】03「ふがふが・・・【食べてる】・・ん?ああ・・・、おいちゃんは、チラゆうねん、いっちょ、よろしくしたってなあ〜♪」
少年04「オレは、リィオ=ハシャ。よろしく、二人とも!・・あ、ところで・・・水都って、日本人?」
囚人【年上】04「そおーやで〜、生粋のジャッポーネ生まれのジャッポーネ育ちってやつや」
囚人【古風】03「・・・なんで、お前が答えるんだ・・・。まあ、そうだが・・何故だ?」
ME:消音
少年05「・・・いや、なんで・・・『此処』にいるのかな・・・って、いうか・・・二人とも、オレも・・・なんで・・・」
囚人【古風】04「・・・それは・・・」
調教係01「そいつは、俺様が説明してやんぜえ〜?」
ME:危険な雰囲気
SE:檻にもたれかかる
少年06「!あ、お前・・・昨日の!」
囚人【年上】05「・・・・ベルンシュタイン」
調教係02「ひははは、ちょいと邪魔すんぜえ〜」
SE:檻の中に入ってくる
囚人【古風】05「・・・一体何の用だ、調教係」
調教係03「ひっひひひ、つれないねえ、水都。俺様相手だと、不満かあ?アイツ相手だと、それはもう・・にゃんにゃん鳴きや」
囚人【古風】06「黙れ!!それ以上は、私への侮辱とみなす!!」
調教係04「へっ、なんだよ。本当のコトじゃねえか。お前ら、二人も・・・」
囚人【古風】07「っ、黙れ!それ以上は・・・」
調教係05「アイツ・・・、看守長サマに抱かれてんだからよ」
少年07「え・・・・、・・・あ、はは・・・そんな、こと・・・」
囚人【古風】08「・・・・・っ、」
調教係06「嘘じゃねえよ。なあ、チラ」
囚人【年上】06「・・・・・」
少年08「・・・・・そんな・・・な、なんで!」
調教係07「『なんで?』だあ?・・・ああ、そういやお前は知らなかったんだっけか?ははん、不幸な奴だなあ・・・いいぜ、教えてやんよ。此処はな、確かに表向きは重罪人共を、閉じ込めておく為の監獄だ・・・でも、それはあくまでも、ごく一部・・・真の目的は・・・・、看守長シオ・プッシイ=ウィローの、狂楽の『お遊び』の為に、各地から集めた、『玩具』共を愛でて、いたぶって、壊していく為の・・・・箱庭だ」
少年09「・・・箱、庭・・・」
SE:足音【カツン】
調教係08「そう、・・・で、俺様はコティ・ダ=ベルンシュタイン 此処の『箱庭』を間引くことを、許可されている・・・調教係、だ」
SE:顎先を上げる
調教係09「って、ことで・・・早速だが・・・お前は、一体どんな声で鳴いて、どんな表情で、苦痛を浮かべるんだろうなあ・・・ひひっひひひひひひ・・・ああ、考えただけで・・・ぞくぞくするぜぇ・・」
少年10「っ!?」
SE:檻を叩く
科学者01「コティさん!あんまり、暴走してすぐに殺したりしないでくださいね。ちゃあんと、サンプルデータもとらないとだめですし・・・うふふふふふ、私も・・・早く、解剖を・・・」
調教係10「はっ、分ぁーってるよ。俺様も・・・愉しみてえしなあ・・・ひひひひ」
SE:鞭を持つ
少年11「っ!じょ、冗談じゃねえ・・・そんなこと・・・・させてたまるか、よっ!!」
SE:足払いをかける
調教係11「っうお!?」
SE:倒れる
少年12「っ、おい!それ、貸せ!」
科学者02「へ、ひぃぃぃぃぃ!!」
SE:鍵を奪う
SE:鍵を開ける
少年13「ついでに、お前も入って、ろっ!」
SE:蹴り飛ばす
科学者03「ひ、ひぃぃぃぃぃぃ!!!??」
SE:鍵を閉める
少年14「っ、二人とも・・・オレ・・・」
囚人【古風】09「・・・何も言うな、私たちは大丈夫だ」
囚人【年上】07「ああ、おいちゃんら結構強いし、平気や。行き〜」
少年15「っ、ああ!すぐに、・・・助けに戻るからな!!」
ME:消音
SE:走り去る
調教係12「へん、お前らもふてえ野郎共だなあ・・・『此処』から逃げることなんて出来るわけねえのに」
囚人二人「・・・・・・・」
囚人二人「・・・・・・・」
【年上08/古風10】
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SE:走る
少年16「っ、はあはあ【息切れ】っ、・・・くそ、一体何処に行けば・・・」
SE:駆け寄ってくる足音
看守【男】01「、おい・・・そっちには、いたか?」
看守【仲間】01「・・・いや、こっちにはいなかった・・」
看守【男】02「まだ、近くにいるはずだ。探せ」
看守【仲間】02「ああ」
【看守たちの会話を、壁越しに聞いているように】
少年17「っ、くそ・・・もう、ばれたのか・・・ん?・・・この部屋」
SE:ドアを開ける
ME:緩やかな雰囲気
少年18「(ここは・・・確かあの『看守長』・・・の部屋・・・)・・・いない、のか・・」
SE:物音(本が落ちる)
少年19「!?・・・あ、・・・」
SE:近寄る
看守長01「・・・・・すー・・・」
少年20「・・・・(寝てる・・・、のか・・・、・・しかし・・・こうして、見ても・・・)・・やっぱり、どこかで・・・会って、るのか・・・?」
看守長02「さあね」
少年21「っ、は!?って、うわ!!?」
SE:引き寄せる
看守長03「っふふふ、・・君、あったかいねえ・・・子供みたい」
少年22「な、なにして・・・っ」
看守長04「・・別に、なにもしないよ・・・だから、ちょっと・・・このまま・・」
SE:抱きしめる
SE:紙が床に落ちる
少年23「っ、はあ【ため息】・・・仕事、してたのか」
看守長05「ふふふ、意外そうな声だね・・・。結構、僕も多忙なのさ・・・この、国家を、裏から支える為に、ね」
少年24「ふーん・・・見えないし、信じられない」
看守長06「ふふっふふ、酷いなあ・・・まあ、僕もこんな国家の未来なんて知らないし、興味もないんだけどね・・けど、この国は、僕に依存しているから・・・」
少年25「どういう・・・」
SE:離れる
看守長07「ああ、君には見せてなかったっけ・・・、そうだな・・・例えば・・・」
SE:ナイフで指を切る
少年26「っ!?な、なにして・・・!」
看守長08「・・・まあ、見てなって・・・」
SE:元に、血が戻る【ひゅっ】
少年27「これ・・・、一体・・・」
SE:ナイフを置く
看守長09「・・・僕はね、所謂『不老不死』というヤツでね。・・ナイフで心臓を刺されても、拳銃で頭を撃ち抜かれても、死なない。そして、それに加えて、年もとることもない。ふふふ、人の追い求める最高の極みだね」
少年28「・・不老不死・・・(だから、だからなのか・・・コイツから、感じていた・・・違和感・・・妙に『人間』っぽくない、雰囲気は・・・)」
看守長10「そこで、目をつけたのは国家さ。僕の力を逆手に利用して、此処のお守りを押し付けられた・・ふふ、まあ僕もある程度の我儘を聞かせて貰ってるから、いいんだけどね」
少年29「・・・・(でも・・・、それは・・・)・・・一人で、ずっと、生きてきたのか・・?」
看守長11「へ・・?」
少年30「・・ずっと、一人で・・・辛く、なかったか・・・?(オレが、コイツと同じ立場だったら・・・きっと、)悲しく、なかったか・・?」
SE:抱きしめる
看守長12「っ、・・・・・」
少年31「え、ちょ・・・」
看守長13「・・・・ああ、辛かったさ。悲しかったさ・・・涙を流す方法でさえ、・・・・分からなくなるほどの・・・長い月日を・・・・たった、一人で・・・」
少年32「・・・そうか、」
看守長14「・・・っ、はは・・・こんなこと・・・言ったのは、生まれて始めて、だな」
少年33「・・、お前・・・」
ME:消音
SE:ドアを開ける
弟01「っ、兄さん!あの男がに」
看守長15「・・・さ、もう・・時間のようだね。・・・さ、行きなさい」
少年34「・・・・ああ、・・・じゃあな」
SE:ドアを閉める
弟02「・・・兄さん、一体どういうことですか・・・説明を・・・」
看守長16「する必要は、一切ない。たまたま、脱走したアイツが僕の部屋に逃げ込んできただけだ」
弟03「っ、兄さん・・・」
SE:手を払われる
看守長17「止めろ、今はそんな気分じゃない・・・仕事中だ。お前もさっさと、持ち場に戻れ」
弟04「っ、・・・・はい・・・(・・・アイツ・・・・)」
SE:手を握り締める
SE:滴り落ちる血
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