【装飾曲】/奏鳴曲‐sonata‐

SE:車が止まる


女01「さ、着いたわよ。降りて」


少年01「え!ここ・・・港?」




SE:港の環境音【さざ波の音、船の音など】


女02「ここから、船に乗り換えるの。ほら、あそこに見えてるヤツ。」



少年02「そう・・・なんですか・・・え、でも・・・なんでわざわざ・・・」




女03「さあ?私は上の命令に従ってるだけだから」



少年03「・・・そうですか・・・」





SE:ドアを開けて、降りる


少年04「あれ?ユーヤさんは?」




女04「私は、ここでさよならよ。案内は・・・彼らが」




SE:足音







女05「って言うことよ、よろしくね。・・それじゃあ、・・・リィオ君、・・・くれぐれも、最終的な決断"を誤らないように、ね」




少年05「え・・・」




女06「貴方の幸運を祈っているわ」




SE:車が走り去る



警察(男)02「さ、こっちだ」






-------------------------------------------------------------------


SE:走る船の上

SE:風の音


少年06「・・なあ、この船は一体何処に・・・」




警察(男)03「着けば、分かる。少し黙っていろ」




少年07「・・・・(着いてからじゃ、遅いんだよ・・・)・・はあ」





SE:座り込む



【暫くの時間が経ち】




SE:肩をゆらす


警察(男)04「・・・ぉい・・・おい・・、着いたぞ」


【前半、遠くから呼ぶように】


少年08「ん・・・・・え・・・・・こ、ここ・・・」




SE:飛び起きる


警察(男)05「・・ようこそ、この世で最も『地獄』に近いと言われる孤島・・・この世の果て・・『黒の聖域』【Sanctuary】へ」




【少し皮肉気に】


SE:勢いよく叩きつけるさざ波の音


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SE:喧噪

SE:人々が忙しく動き回る


囚人【年上】01「んあ・・?なんや、今日はえらい騒がしいなあ・・・」




囚人【古風】01「・・昨日、看守が言っていた新入り"の為だろう・・そら、」




SE:トランプを投げる



囚人【年上】02「ふーん、おもろい奴やったらうちの部屋来てくれたらええのになあ。・・ほい、」




SE:トランプを投げる


囚人【古風】02「さあ、どうだろうな・・・上がりだ」




囚人【年上】03「お前は、そうやっていつも・・・って、はああああああああああああああ!!!!!???ななななな、なんでやあああああ!!!!」




SE:トランプが舞う


囚人【年上】04「も、もう一回やあああああ!!!!」





囚人【古風】03「・・・五月蠅い」




【なるべく周りで聞こえているように、同時進行の下の少年の台詞より小さめで】




少年09「ちょ!!!ど、どういうことだよ!!?なんで、なんで・・・オレが!!




警察(男)06「煩い、無駄な抵抗はするな。大人しく来い!」




SE:引っ張られる

少年10「(なんで・・・なんで、オレが・・・危険視レベル4【フォー】以上の重罪人達を収容するために創り上げられた・・・孤島、なんかに!!)・・・・・なんで、なんでなんだよ!!?おかしいだろ!ろくに調べもせずにこんな・・っ!」




SE:蹴ろうとする


SE:掴まれる


少年11「!!」




調教係01「ひゅー、生きがいいなあ・・・兄ちゃんよう。・・しかし・・」




SE:蹴る


少年12「!?かは・・」




調教係02「今はその元気も必要ないわな・・・、ほい、しっかり連れてけよ〜。お前さんら」




SE:駆けよる


警察(男)07「はっ!!【敬礼】ベルンシュタイン殿。」




少年13「っ・・・お前・・・・」




調教係03「・・へっ、そんな目でみんなよ・・興奮すんだろ?ひははは!遊んでやりたいのは、山々だが・・・俺様も、アイツに用言いつけられてんだよなあ・・・またな・・・ひゃははははははは!!!」




【笑い声反響する】

SE:去っていく


警察【男】08「ほら、さっさと行くぞ」




少年14「・・・っ、くそ・・・」




SE:歩き出す


-------------------------------------------------------------------

SE:ドアを叩く

警察(男)09「・・失礼いたします、看守長殿。連れて参りました」




看守長01「ああ・・・、入っていいよ」



少年15「(・・・?男・・・?)」





SE:ドアを開ける


ME:クラシックのような



SE:椅子をきしませる



看守長02「・・ご苦労様、・・君はもう下がっていいよ」




警察(男)10「っは!!【敬礼】し、失礼いたします!」



【若干、慌てたように】



少年16「・・・っ、(なんて・・・・、綺麗な男【ひと】なんだ・・・でも、どこか・・・作られたみたいな・・・そんな・・・)」





SE:ドアが閉まる


ME:止まる


看守長03「で、君がその・・・新入り君?」




少年17「っ、あ・・・え・・・その・・・、あ・・あんたは・・・」




看守長04「ん?ああ・・・自己紹介が遅れたね。僕の名前はシオ・プッシイ=ウィロー『此処』の看守長、さ」




少年18「看、守長・・・(・・・国家を動かしているのは『警察機関』その権威を持っているのが・・・『監獄』・・・ということは・・・この、目の前の男は・・・)っ!!」





SE:後ずさる


看守長05「っ、ふふ・・、そんな・・怯えた子ウサギみたいな目をしないでよ・・・例え、僕がこの国家の権威を思いのように操れるからって、僕の一声で街の一つや二つを消えさせることが出来るからって・・・怖がらないで、僕は・・君と仲良くしたいんだよ?」





SE:近づく足音

少年19「っ、ふざけんな!!オレは・・、お前となんか仲良くしたくねえよ!!なんで、オレがこんなとこに連れて来られてるんだ!!オレは、何もしてないし・・・なにも・・」






SE:止まる

SE:顎を上げる

ME:怪しい雰囲気

看守長06「・・でも、それは・・此処"では、通用しない。君も・・・薄々分かっているだろう?君が、どんな言い分を持っていようと、どんなに足掻こうと手足をばたつかせても・・・此処では、・・・僕が絶対、だ」



少年20「っ、(なんて・・・、冷たい・・・、鋭い・・目・・・)」




看守長07「・・・君は・・・、もう・・・僕を・・・」




【遠くから響くように】


少年21「(あれ・・・オレ、どっかで・・・この瞳を・・・)」





看守長08「・・へえ、考え事してる余裕あるんだ」




SE:押し倒す


少年22「え、SE:ネクタイを解き、腕をしばる っ、な、なにするんだ!!」





看守長09「ナニって・・・ねえ?(キス音)っ、ふふ・・しいて言うなら・・イイ事"?」




少年23「っ!?な、なんでオレが・・・・っ、あ・・」




SE:服をまさぐる


看守長10「ふ、・・・良い顔・・・、もっと、見せてご覧」




SE:床がきしむ音


少年24「っ、あ・・・ふ、ふざけ・・」





SE:ドアを叩く


SE:ドアを開ける


弟01「兄さん、この書類に目を・・・」




SE:書類を落とす


看守長11「・・ルティ、部屋に入るときは、返事してからだって言ったよね?」





弟02「・・・申し訳、ありません・・・」




SE:書類を集める



看守長12「はあ、まあ良いや・・。なんだか、しらけちゃった・・・」





SE:ネクタイを解く


少年25「え・・・」



看守長13「・・・続きは、また今度、ね・・(キス音)」




SE:起き上がる



弟03「・・兄さん、」




SE:手を叩く



看守長14「誰か〜、いないかい?この子、送ってって欲しいんだけど」




SE:駆け寄ってくる



看守(男)01「はっ【敬礼】、お任せくださいませ!・・さ、行くぞ」




SE:立ち上がらせる


少年26「あ?!、ちょ、待てって・・・!まだ、話が・・・!」




SE:ドアが閉まる



SE:足音【こつ】


弟04「・・兄さん、・・」




看守長15「っ、ふふふ・・・案外、今回の『玩具』は長く愉しめそうだよ、そう思わないかい?ルティ」




SE:抱き着く


弟05「・・・兄さんは、アイツを・・気に入ったの・・?」




SE:髪をなでる


看守長16「ふふ、嫉妬かい?可愛いねえ・・・」




弟06「・・・兄さん、ボクは真面目に・・・!!」




看守長17「(キス音)っ、ふ・・・ルティ、可愛い、可愛い僕だけの弟・・・」




弟07「っ、あ・・・兄、さん・・・ボクだけの・・・、兄さん・・」




SE:押し倒す


看守長18「・・(ただ・・・一つだけ、気になるのが・・・あの、少年の・・・瞳・・・何か、僕は・・・忘れて、いるような・・・)はっ、・・戯言か・・・」



【後半、呟くように】



SE:服をまさぐる




SE:足音


調教係04「っち、・・おい、ちょっと時間空けんぞ」




科学者01「おや?何故です?せっかく、新しい実験結果が、出たというのに!早く、お見せし」




SE:物音【ガタン】
弟08「ああ、・・・兄さん、兄さん・・もっと・・」




看守長19「ふふ、・・良いよ。もっと、・・・あげる」

【ドア越しから】



科学者02「・・・なるほど〜、そうですね。」




調教係05「へっ、・・・相も変わらず・・・、気色の悪い兄弟だぜ。あー・・・胸糞悪ぃ」




SE:歩き出す


科学者03「あ!ちょ、待ってくださいよお〜!!あ、そういえば、例の『新人君』はどうだったんですか?コティさんもうお会いしたんでしょう?」




調教係06「ん?ああ・・・あれは、上玉だな・・。・・生きが良くて、血色も良い。・・・アレが、苦痛に歪む顔を見てみてえなあ・・・【舌なめずり】」




科学者04「・・生きが良くて・・・、血色が・・・そんなに、良いのですか・・・嗚呼、そんな・・・う、うふふふふふふふふう!!!かかかか解剖したい、血を、血を・・見たい!」



【前半、普通だが後半恍惚としながら】


調教係07「はん、変態野郎【マッド・サイエンティスト】め。・・ダメぜえ?先に俺様が、味見・・・すんだからよう・・・きひひひひひひひひひ!!!」





SE:ドアが閉まる


















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