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面妖の裏側

監督「よし、聴診器の活躍の場面を撮るぞー」
「聴診器っていうか、私の活躍って言ってほしいよ」
監督「あくまで聴診器がメインだから。それ俺がネットオークションで落としたすごい秘密道具だからな」
「仕事人用伸縮自在聴診器、だっけか」
監督「そうそう。ちょ、真面目に撮るぞ」
「はーい」
監督「よーい、アクション!」
「よっこいしょっ」
「!」
「げっ」

ズドン…

監督「カット。…え?何でそうなるよ」
「…いや、私が言っちゃうのもなんだけど、私の腕力で一般男性を持ち上げるなんて真似は無謀極まりないよ。動かせても精々地を引き摺る程度だよ。それなのにその男の人が私の跳んだのと同じ軌道を描くなんて片腹痛いよ」
監督「何片腹痛めてんだよ腹立つなお前。それに何そのお前らしくない冷静な判断。俺真面目に納得しちゃったんだけど」
「まあ、どうしても聴診器でガッと持ち上げたいっていうなら、誰かに男の人を持ち上げてもらって、その持ち上げてる人をCGで消すしかないよね」
監督「無視かお前泣くぞ」
「え、泣くの?」
監督「泣いてたまるかバーカ。でもなあ、CG使えないし俺」
「相変わらず自分の役割を果たしてないよね監督」
監督「お前今日嫌に辛辣だな。あっ、ソラお前透明人間にする魔法って使えたりするのか?」
「? まあ、出来ないことはないけど」
監督「お前地味に優秀だよな。ほら、クラトス辺りにかけて持ち上げてもらうぞ」
「クラトスさんに申し訳なさすぎるよね、全然登場したことないのに。っていうか、シンフォニアやったことないからマジで勘弁してほしいんだけど口調的な問題で」
監督「じゃあコングでいいや。おい、コングマン呼んでくるぞ」
「…適任だけど、なんだかなあ」

あの無理な動きは、陰でコングの頑張りがありました。


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