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わたしの懇願をユーリで表現

「…なあ、おっさん」
「な、何よ青年。そんな真面目な顔しちゃって」
「頼む、行かないでくれ。俺にはあんたが必要なんだ」
「ちょ、いきなり何?告白?俺様男にそんなこと言われたって嬉しくねえわよ」
「俺はあんたしか操作出来ねえんだよ。ちょっととろくさいけど、それでも最近になってやっと慣れてきたんだ…それなのに、今になっていなくなるなんて有り得ないだろ」
「とろくさいとか地味に失礼なんだけど。…ま、俺様だって仕方なく抜けんのよ。嬢ちゃん攫って、大将んとこ戻るなんて本当は御免だっての」
「じゃあ…!」
「いや、そんな期待の眼差しを向けられても。そういうストーリーだから仕方無ぇんだわ。だから今回ばかりは大人しく諦めなさいよって、ユーリ=ローウェル君」
「じゃああれだ、こうしようぜ。カロルをおっさんの代わりにして、ジュディをエステルの代わりにする。で、二人にアレクセイのところに行ってもらう。これでどうだ?」
「どうだ?じゃねえわよ。おっさんは大将の部下だから行かなきゃってのは分かるわよねえ?で、満月の子である嬢ちゃんを必要としている大将んとこに嬢ちゃんを連れてくっていうところに意義があるのも分かってる?だから、何の関係も無いジュディスちゃんがこれまた何の関係も無いカロル少年を大将んとこに連れてっても何の意味も無いってか、たぶんそんなことが起こったら大将吃驚するわよ」
「…やっぱり無理があるか」
「うん、分かってたなら言わないでね。っていうか、たぶんその提案はジュディスちゃんもカロル少年も却下すると思うわ」
「ちっ、おっさんと話しててもらちがあかねえ。アレクセイんとこ行って直談判してくる」
「無謀にも程があるわよ!?」


ミョルゾだかに行きたくなくて止まってます。



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