ー好きなんだ。
なんて言えたらな
「高尾!おはよ」
寒さはすっかりカレンダーを追い越して、
まだ11月だと言うのにマフラーをしなければならないくらいに気温は低かった。
「おー!くるみおはよ」
マフラーをぐるぐるに巻いたくるみの頭をわしゃっと
撫でるとほっぺをぷくっと膨らませる
「もう!子供扱いしないで!」
それがすごく可愛い。
萌え袖で着こなすピンクのカーディガンに、
まっすぐと長い髪に目の上でぱっつんと揃えられた前髪。
くるみのすべてが可愛いんだけど。
「俺より年下だしな。まだ子供でしょ?」
「来月で追いつくって!」
いたずらっぽく言うとすぐに反論されてしまった。
いつものことなんだけど。
「はいはい、」
俺はだるそうに答えて隣を歩くくるみをちらっと横目見る
‥好きとかいえねえなあ
心の中で呟くと情けない自分を隠したくて、くるみの頭をまたわしゃっと撫でた。
情けない、
(釣り合わないって )
( わかってるから)
( 一歩が踏み出せない)
−−−−−−−−−
今更だけど、
高尾はぴば\(^o^)/
← →