彼がゴールを外したところは
1度も見たことがないし、
彼が私に負けることも見たことがない


「…つまんない」


私は溶けかけのアイスを眺めながら
何気なく言ってみた


「なにがなのだよ」


するとラッキーアイテムであるうさぎのぬいぐるみを持ちながら
クールに返答した真太郎を見るとシュールすぎて笑えた


「…何がおかしいのだよ!!」


ムスっとする真太郎をよそに二人の時間が
とても居心地が良い別に付き合ってるとかそういう関係ではないけど
傍にいてくれる感じがもう当たり前になってしまっている


「だって、そのうさぎ…」


指をうさぎ指してさらに笑うと真太郎は呆れたような顔をして
私にデコピンをした


「いでっ」


「気に入らないのだよ」


そう言いながら少し笑う真太郎の顔を見て幸せになった




だからそういうこと
(友達みたいな恋人みたいな)
(そんな関係ってこと)




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