ぐるぐるぐるぐる

 俺の彼女は少し変な子だ。
なまえは同年代の女子よりも冷静で、達観していて、何事にも驚かない。非常に冷めた性格だ。
オマケに病的に俺のことを好きで、俺に近づく女子を問答無用に鋭い瞳で睨みつけることも多々ある。
ブン太はそんな彼女のことを「こーいうのをメンヘラっていうんだろぃ」って呆れている。
独占欲の強い彼女に困ることはあるが、嫌いではない。
むしろ好きだ。好きじゃなきゃ付き合わない。どうして付き合っているかというと、恥ずかしながら俺の一目惚れから始まった。
中学三年、コンビニで彼女の姿を見かけてからまるで魔法がかかったかのように、瞼の裏に存在がこびりついて離れなかった。
なまえは自分のことをあまり話したがらないから、どこに住んでいるとか、両親は何をしているかとか、そういう類のことはよくわからない。
謎めいて、いつでも霧の中にいるようななまえに俺はぞっこんだ。
素性がわからないからこそ、いつでも手中に収めておきたいと思うし、もっと知りたいとのめり込んでいく。
彼女のそんな俺を見ることが楽しいのか、少女とは思えない色気に満ちた瞳を細め、半月のように唇を弧にして俺のことを受け入れていた。

 時々俺の彼女はおかしなことを言う。俗に言う中二病と捉えられるような発言だ。

「私たちは永遠に巡り合う。私たちの運命は螺旋状のDNAのように互いに絡み合っている。だからどんなに――何十年、いや何百年経とうとも何処かで必ず惹かれ合う。必ずね」
「だから俺が君のことを好きになったってわけか」
「幸村が私のことを好きになるよりも先に、私が幸村を好きになってた。これは絶対間違いない」
「じゃあ、君も俺に一目惚れしたってわけね……そういえば、言われたとおり手紙書いてきたよ」
「ありがとう、幸村のラブレター、じっくりと読ませてもらうね」
「なまえがくれるラブレターの数は異常だよ」


 なまえは俺にいつも愛を綴った手紙をくれた。
メールじゃなくて手紙ってところが普通の女の子とは違うところだ。
手紙を書く習慣なんてない俺は便箋を持ってないから、ルーズリーフを折りたたんで渡している。
彼女は俺の目の前でそのルーズリーフを読み、紙の側面を指でなぞる。
紙は凶器となり、彼女のもちもちとした柔らかな肌に赤い線を残した。
血が滲み出てくる。彼女はすぐさまハンカチを取り出して、血を拭った。
一方俺はハンドタオルを取り出すことも忘れ、彼女の真っ赤な、禍々しい何かが篭もった血を見つめていた。
血液が好きとかそういう嗜好はないが、彼女の血は芸術作品みたいな美しさを帯びていて、且つ触れたら溶けてしまう劇薬ような恐怖も醸し出していた。
俺はごくりと生唾を飲み込む。
すると彼女は口元だけ微笑みを浮かべて言った。


「私の血が綺麗だと思った?」
「あぁ……血を見て、綺麗なんて思うなんてね……」
「間違ってない。貴方は私の血が綺麗だと感じるよう、条件付けられている。その理由を知りたい?」
「また運命なんて言い出すのかい?」
「運命って言いたいところだけど……まず知りたいは可笑しいね、思い出したいか、が正解だね。貴方は知らないんじゃない、忘れているだけ」



 俺は頭にクエスチョンマークを浮かべる。
時々彼女のこういうところについていけなくなる。けれど、それも彼女の個性だ。それを含めて俺は彼女のことが好きだ。



 今日は夏祭りの日だ。
俺は堂々となまえの手を握って、彼女の浴衣姿をこの目に焼き付けることが出来るこれを楽しみにしていた。
俺がなまえに一目惚れしたコンビニで待ち合わせをする。
彼女の浴衣の柄は白に赤い牡丹が咲いていた。
可憐さを出す浴衣と、妖艶さが溢れた彼女の表情。
アンビバレンスな要素が上手に組み合わさって、俺は改めて彼女の魅力にとりつかれた。
祭りは俺の想像通り。なまえの手を握って彼女の肌を堪能することが出来た。
歩きつかれた俺となまえは人気のない道を歩く。
ここは街灯も点々としていて、星空が鮮明に見えるほど暗かった。
車も人も通らない、普通なら歩くことさえ億劫になる道が今日だけはラッキースポットに思えた。
誰にも邪魔をされず、彼女と二人っきり。
勿論、彼女の左手は握っている。
あわよくば……と男の本能が急かすが、俺の理性は頑丈らしく、ちょっとやそっとのことじゃ揺るがない自信があった。
ぽつぽつと会話し、歩く。普段からそんなお喋りじゃない彼女だが、今日は口数が多い。上機嫌なのかな、と彼女の表情を見ると、目が笑っていなかった。
話しながらも他のことを考えている、喜びと怒りに満ちた瞳の色だ。
彼女を怒らしてしまったのかと、急に不安になった俺は立ち止まる。


「ごめん、疲れた?」
「ううん、全然」


 彼女は笑っていない。俺は必死に彼女の機嫌を損ねた原因を思い出す。
すると彼女から切り出してきた。


「これ、持っててくれる?」


 彼女の巾着から取り出されたのは折り畳まれたナイフ。
俺は疑問を抱きながらもそれを受け取る。
ナイフと彼女の顔を交互に見て、耐え切れず声をかけようとしたときだった。
突如彼女の手が赤黒く変色し、筋や骨が浮き出てどんどん膨張していく。
珊瑚色の爪は鉛のように黒くなり、猛獣のもののように鋭くなる。
月光を浴びたそれは見るだけ血の気が失せるほどの凶器だった。
未だに現実に追いつけない、いや夢だと思い込んでしまっている俺は呆然と彼女の変化を見つめる。
彼女はにこりと微笑むと、俺の胸を軽く一突きしてきた。長い爪の先が少し俺の肉に喰いこむ。
全く状況がつかめないが、段々と冷や汗が浮かぶほどの痛みに意識が現在に引き戻されていく。
痛みに思わず息が止まり、刺された胸を押さえる。
血がじんわりと服に滲み、手の平に染みてきた。膝をついて彼女を見上げると、身の毛がよだつような闇が彼女の瞳の中でとぐろを巻いていた。
殺される。逃げようとしても足が動かない。

 彼女はもう一度鋭い爪を向けてきた。
俺は咄嗟に手に握っていたナイフの刃を出して、我武者羅に彼女に突き出した。
刺そうとしたつもりはなかった。
だが彼女の身体がするりと刃物に吸い寄せられたかのように、ナイフは彼女の胸を深く突き刺す。
白い浴衣が一気に朱色に染まり、牡丹は血の海に消えていった。
唖然としている俺の顔に彼女の血が垂れてきた。


 彼女の血に触れた途端、頭の中に誰かの記憶が流れ込んでくる。
それは胸の痛みを忘れるほど大量で、鮮明で、恐ろしいものだった。
森の中にいたり、神社の中にいたり、服装が着物だったり、大正ロマンスを彷彿とさせるものだったり、まるで教科書の中を勢いよく滑っているかのようだった。
なまえの微笑みんだ顔、なまえの怒った顔、どれも見たことがないものだった。
けれど段々と懐かしさを感じる。

 そして血だらけのなまえ、その腕は鬼のような腕。
狂喜に満ちた表情だ。
ぐるりと情景は変わり、今度は俺の腕が鬼のものとなっていた。
恐怖に顔が歪んだなまえに殺される俺。
快感を感じた。憎しみを感じた。

 俺は思わず頭を抱きかかえた。
ここからは吐きたくなるほどの苦痛の記憶だ。
肢体が切り裂かれたり、焼かれたり、撃たれたり。死にたいと思うほどの痛みだ。
けれど、死ねない。意識を飛ばすことも出来ない。
何度も気が狂い、正気を失いそうになるときに脳裏に浮かぶのは必ずなまえの姿。
彼女を想う憎しみと愛念が俺の自我が保ってくれる。

 俺は記憶の巡回からはっとし、目の前で倒れているなまえを急いで抱きかかえる。
もう虫の息だ。
彼女の血に触れるたびに思い出す、苦しくて愛しい記憶。
俺は今にも泣きそうになった。


「君は……」
「巡る……ぐるぐるぐるぐるぐる……次は貴方の番、真っ赤な輪は永遠に廻り続ける」


 彼女はそういって、俺の頬を撫でた。
生温い血の感触が気持ち悪い。
俺と彼女にしか発症しない、特別な病気。
今なら彼女が可笑しい理由がよくわかった。
俺達はいつも番いに出会うまで常人では耐え切れないほどの辛いことを何度も経験する。
どうしてこんな目に合わなきゃならないんだと恨み、普通に恋をして死ねる人間を妬み、自分を救ってくれる唯一の人物を崇め、陥れる。
自分のやられていやなことを他人にやってはいけないという言葉があるかもしれないが、精神がどこか狂った俺達にそんなものは通用しない。
じゃなきゃ数千年もこんなくだらないループをするはずがないからだ。


 俺は涙を流した。唯一無二の彼女を失ったこと、呪いを受けたこと。
これから迎えなければいけない苦痛を想像するだけでさっさと死にたくなるが、俺の胸の傷はいつの間にか癒えていた。
あぁ、引き擦り込まれたんだ。
彼女がいつ、どこで転生するかわからない。それまで俺は生き続けなければならない。
彼女は最後の力を振り絞って、己の血に濡れた唇を開いた。


「最高に……幸せ」


 彼女の身体は段々と溶けていく。
肉や臓器が全て血と化して、コンクリートの上に広がっていく。
俺は必死に手で彼女を元の形に戻そうとこねたが、握るたびにアイスのようにどろどろと指の間を溶けた肉が垂れていく。
やがてなまえの身体は文字通り血の海となった。
彼女はこの世からいなくなった。
あぁ、また始まってしまった。




 夜の森を歩くのは中々至難の業だ。
夜盗は兎も角、人肉を喰らう野獣の住処に誤って立ち入ってしまえば、幾ら稀代の将と讃えられた俺でさえ太刀打できない。
背後にいるなまえの手を握りながら、なるべく足音を殺して先へ進んでいく。
虫の鳴き声と押し殺した足音しか響かない森の中に彼女の凛とした声がか細く響く。


「何があっても私のことを見ないで」


 どうして、と振り向きそうになった寸で、握っている彼女の柔らかい手がごわごわとした皮に変わり、木の幹のように堅くなる。
細く鋭い何かが手の甲を突き、みしみしと軋む音が聞こえてきた。
振り返った俺は彼女の姿を見てぎょっとした。
小袖から覗く貝殻のように白くて繊細な腕が変色した血のように禍々しい朱色に染まり、その皮は筋や血管がはっきりと浮かび上がり、今にもはち切れそうなほど膨張していた。
俺の手の甲を突き刺すのは黒褐色の長くて鋭い爪。
まるで鬼の手のような形相に思わず手を離し、腰に据えていた刀を抜く。
彼女の表情は曖昧なものだった。
悲しむこともせず、かといって嬉しいとも言えない、あぁ、成ってしまったと抗えぬ運命を受け入れている、憐憫な表情。
俺は彼女に刀を向けたまま、睨みつけた。


「君は……君は鬼だったのか?ずっと鬼であることを隠して、苗字の者として過ごしていたのか……?」
「語るまでもないこと……貴方はそれを知っている」
「知っている?」
「知っているけれど、知らない。つまり忘れているだけ。この運命に抗うなど詮無き事だった」


 彼女はそういって、ゆっくりと近寄ってきた。
俺は刀を向けながら後退する。
初めて出会ったとき、市女笠の月光のように淡い布からちらりと垣間見える美しいが影のある――まるでかぐや姫のような彼女を見て、俺は初めて心から女を綺麗だと思った。
すぐに惹かれ、愛を育み、二人で新天地へ行こうとした矢先、彼女が鬼だとわかるとは。
盛大に裏切られた心地がした俺は思わず奥歯を強く噛みしめる。
なまえの瞳は艶のない漆器のように重く鈍い色をしており、鋭い爪で大木の表面をなぞった。
皮は簡単にむけていき、まるで熊に傷つけられたかのように抉れた。
あんな爪に一掻きでもされたらそれだけで致命傷になりそうだ。


「神の子と呼ばれた猛将の貴方でも、私を相手に何処まで戦えるのでしょうか」
「君は俺を喰らうために、俺を騙し続けてきたのか……?君の心には愛などないのか……?」
「愛……?そう、これは愛。貴方から受け継がれ、そして私はまた貴方へと受け継ぐ、永久に尽きることのない愛の輪廻」


 なまえは能面を貼り付けたまま言う。
しかし彼女が"愛"という言葉を口にする度に漆黒の瞳は空腹の猛獣が鮮肉を得たかのように狂気と快感に満ちた色になる。
なまえは狂っている。
鬼と化した瞬間から、なまえはなまえではなくなった。
飢えた鬼となった。
彼女はいよいよ痺れを切らしたのか、腕を振りかざしてきた。
辛うじて避けた俺だったが、 直垂に爪がかすり、破れてしまった。
再度の攻撃に今度は腕を切り裂かれる。
俺の愛したなまえはどこにもいない。
目の前にいるのはなまえの皮をかぶった鬼だ。
俺は攻撃を避けつつ、なまえの隙を探した。
鬼の爪の威力に高を括っていたなまえの攻撃は乱雑で何も考えていない、非常に安直なものだった。
俺はなまえの虚を突き、刀で胸を一突きする。
刀はなまえの身体を貫き、それを抜くと大量の鮮血が勢いよくごぼごぼと湧き出るように流れ出た。
彼女は口から血を流し、ゆっくりと前に倒れる。
安堵の表情を浮かべながら、今まで見たことのないほど穏やかな、柔らかい目の色をして。

 彼女の血が俺に皮膚に一滴ついた瞬間、頭の中に何かが叩きつけられるような感覚がした。脳内をぐるぐるぐると情景が回る。
鬼の腕をした俺と怖がるなまえ。
手の先が痺れ、今にも破裂しそうなほど鼓動が全身に鳴り響き、口の中が瞬く間に乾く。
耐え切れない悪寒に襲われ、居てもたってもいられなくなった。
まさかとおもい、彼女の血に触れる。
案の定蘇る、記憶。彼女に想い焦がれていた俺、爪で彼女を切りつける。
傍にあった枝で俺の胸を突く彼女。
溢れ出る鮮血。
血まみれの彼女は今の俺と同じ表情をしている。

 俺は刺し殺したなまえを急いで抱き上げた。
まさか、まさかこれは、これは彼女の言っていた、忘れていたこと。
なまえは力なく微笑み、力を振り絞って言った。


「これは血の呪い。血が私達を逃れることのない運命へと引き擦り込む……これから貴方は死のうとしても死ねない、痛みのある生を送る……この私のように」
「君はあの時、俺から血の呪いを受けてから、ずっとこうして……」
「貴方を待っていた……私を殺せるのは貴方、貴方を殺せるのは私。血に触れれば思い出す、使命と呪詛。苦しみなさい、次に私と出会うまで、何度も痛み、何度も憎み、何度も愛す。もう一度出会うことを夢見て」


 俺となまえは何度も、何度も、お互いを求め、殺してもらい、相手に呪いをかける。
始まりはどちらかはもう分からない。
積み重なった憎悪と溺愛に隠れて見えない。
彼女は最後の力を振り絞って目を力強く見開く。
目は彼岸花のような美しい朱色をしていた。


「私を、欲して」


 なまえは力尽きた。
遺体は泡のように溶けていった。
俺は彼女の血をたんと浴びたまま、山を下る。
途中熊に出会って肢体を引き裂かれて、食いちぎられ、埋められた。想像を絶するような痛みだった。
死にたいと願ったが、意識は鮮明のまま。首だけになってもいつの間にか身体は元通りに再生している。
老いない俺を見て、誰もがぎょっとした表情をする。
居た堪れなくなって、人里から逃げ出す。
不気味な俺に良くしてくれた人たちは病魔や老いに勝てずに死んでいく。
何十年も一人、孤独に生きることは辛い。
早く死にたいと願った。
けれど、俺を殺せるのはなまえだけ。
俺を呪いへと引きずりこんだなまえだけ。
彼女のせいで、死を願うほどの痛みを。
憎い、憎いと想う心はやがて狂気の満ちた愛へと変わっていく。
あぁ、早く彼女に会いたい。
魂の輪廻でこの世に芽吹いた彼女に会いたい。
会って早く殺して欲しい。
誰よりも大切にして、誰よりも愛するから、誰よりも憎むから。





 敵軍から逃げている途中、古ぼけた神社を見つけた。
絶好の隠れ家だが、ここにいてもすぐに見つかってしまうだろう。
私は今夜、ここで彼と共に死ぬのだろうか。
それもいいと感じてしまった。
女でありがなら、将に憧れ、一目で惚れてしまった幸村の隣に立ち、彼の背中を守る運命。
女らしくない私と結婚したい変わり者の男などこの世にはいない。
世継ぎを残せない私などこの世には入らぬ存在だ。
せめて死ぬときぐらい、幸せな死に方をしたい。


 しかしそんな一縷の願いも呆気なく砕け散る。
幸村の腕が突然の鬼のものと化して、私を襲ってきた。
切り裂かれ、絶命しそうになったが、咄嗟に己の持っていた刀で彼の胸を突き刺した。
彼の血を浴びた瞬間、怒涛のように押し寄せてくる記憶の濁流。
彼は穏やかに微笑んで言った。


「君は俺を求めて、俺を憎んで、俺を愛すだろう。これは愛と憎しみの呪いだ。幾千もの時を経た、決して逃れぬことのない宿命。痛み、苦しむ度に俺への想いがどんどん増してゆき、積年の思慕は我を忘れ狂気と化す」
「私は、また苦しむことになるの……?」
「俺は、嬉しいよ。君をこの縁に引き擦り込むことが出来て」

 彼は最後の力を振り絞って目を力強く見開く。
目は彼岸花のような美しい朱色をしていた。


「俺を、欲して」






「輪を繋げようとしたら失敗しちゃったの。この世界と独立した輪が出来ちゃって、そこに閉じ込められた男女は永遠にぐるぐるぐるぐる廻り続けちゃって、終わりにしてあげようと思うんだけどね、ウロボロスの印って知ってる?自分の尻尾を噛んで、永遠にぐるぐるぐるぐる廻ったまま。写実的な歴史画じゃないのに、その絵に魅入っちゃってる人は少なからずいるの。私も同じ。永遠に終わることのない輪に美しさを感じちゃって、これはこれで完成している世界が出来てるなって思ったの。ここまで純粋に相手を求めるなんて、すごいじゃない?だからしばらくはこのまま放っておくわ。勿論、飽きた頃にはきちんと終わりにしてあげるつもり。飽きた頃にはね」
 






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