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▼ 『ハロウィン』という行事について

※どけちな審神者の持論。

突然だが、私はハロウィンが好きじゃない。

行事自体が嫌いなわけではないし、ハロウィンに罪がないのは分かっている。

しかしながら、寒くなってくるこの時期。

護衛として連れて行った男士に出先でやたら肉まんやら暖かい飲み物を強請られたり、新しい刀剣男士が来たために、生活していく中で最小限必要な物を一式買い揃えてやらねばならない中、ハロウィンとかいう行事に割り込んでこられると非常に厄介なのである。


ハロウィンの何が嫌かって、仮装する側なら衣装代を抜きにすればお菓子が大量にもらえるから良いとして、問題はお菓子をあげる側の立場になった時の話で。

ニ、三年審神者をやっている人なら、共感してくれるのだろうが、何分今年の上半期から見てみると、前より格段に刀剣男士の数が増えた。


最初の頃こそ一人一人にお菓子屋さんの美味しいケーキを配るくらいの余裕があったが、近頃は本丸中の刀剣男士に何かを配るとなると、人数的にも金銭的にもクッキーかメレンゲの小袋くらいが限界である。

去年は、手作りならそんなに金がかからないんじゃなかろうかと思いつき、ハロウィンの前日に台所を独占してクッキーを焼いてみたのだが、それが間違いだった。


まず、いかに業務用のオーブンがあろうとあの人数分のクッキーを焼くには当然足りないわけで。

クッキーの生地を作っては焼き、袋詰めを済ませるまでしているうちに甘い匂いで酔うわ、オーブンを酷使したせいで本丸のブレーカーが二回も落ちるわ、電気代が悲惨な事になるわで、コスト削減になるどころか散々な結果になってしまった。


あれは我ながら何を血迷ってそんな行動に出たのかと恥ずかしくなる出来事だったが、それ以来、ハロウィンに配るお菓子は全て市販の物にしようと心に決めている。


…一口に言えば、まぁ、色々重なるこの時期は出費ラッシュで懐が寂しいのである。


だからハロウィンは好きじゃない。

−−−ぶっちゃけ言うと、金がかかる行事系は全部嫌いの部類に入る。


とりあえず、主催者側はこんなに辛いんだという事を分かって欲しい。


それから、さっき修業に出したばかりの長谷部に会いたくて仕方がない。

万屋で鳩を買えば一発で会えるのだが、こうしてまた懐が寂しくなるのだと思うとどうにも身動きが取れなくなってしまうのだった。

会いたいくせに、筋金入りのどけち根性がそれを邪魔しているんだと思うと、なんだか可笑しい気がした。

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