▼ 指を舐めるあの仕草
・レベル1…長谷部
(言えばやってくれる)
「あのね、長谷部、ちょっとお願いがあって…。」
「主命とあらば、何でも致しますよ。」
「指を…舐めてほしいの。」
そう言った途端、彼は真面目な顔をして私の手を取り。
『失礼します』と一声かけた後に、人差し指の先をチロリ、と控えめに舐める。
ざらざらした舌の感覚に体が跳ね上がるが、手首は彼にがっしりと掴まれているため、自分から身を引くことは出来なかった。
「これでよろしいでしょうか?」
「ええと、うん、ごめん。ありが…とう……。」
恥ずかしさが込み上げてくる。
…最初にちゃんと説明しておくべきだったかな?
*結論:『恥ずかしいし、何か色々ちがう。』
−−−−−
・レベル5…鶯丸
(条件を整えれば見られる)
さて、今日のお菓子は大福にしてみたけれど、どうだろう…?
一人物陰から密かに鶯丸を眺め、彼女はその瞬間を待ち望む。
この前はわざと楊枝を付けずに羊羹を出し、今度こそ指をペロリと舐める彼が見られるかと思ったのに…。
たまたまその場に居合わせた一期一振が気を利かせて懐紙を渡してしまったせいで、それはお預けになってしまった。
今度こそは…と、極力粉が沢山付いている物を選んで彼に出したが。
「(あ、全部食べたけど、指が真っ白になってる…。)」
さて、どうするつもりだろう?
あえてお手ふきは付けていないが…。
ちょっとポケットの中を漁っていたようだが、懐紙が見つからないためか。
ついに、彼は粉だらけの指を自らの口に運び、ペロリと舐め取る。
「(やった…、ついに、見た………!)」
*結論:『達成感が半端じゃない』
−−−−−
・レベル17…小狐丸
(野生ゆえ…。)
「ぬしさま、ぬしさま…!」
赤い瞳をらんらんと輝かせ、大きな彼は私の手を取り、自らの頬を擦りつけた。
その様は、見ていて可愛らしいものがある。
「ぬしさまの手はとてもやわらかいのですね…」
あたたかくて、よい香りも致します。
うっとりとそう言って、彼は私の中指を甘噛みした。
*結論:『舐めるというより噛む』
−−−−−
・レベル28…鶴丸
(審神者は被害者)
「ちょ、ちょっと…鶴丸!」
目の前には、人の指を咥えたままニヤニヤする鶴がいる。
菓子を食べさせて欲しい、と甘えてきたものだから、一回だけなら…と目の前の皿に入っていた干菓子をつまみ、どうぞ、と口元に持っていったらこうなってしまった。
ものの見事にはめられた自分が悪いのは分かっていたが、いつまでもこうされているのでは困る。
いかんせん、彼は見た目が綺麗なために、何をやっても様になってしまうわけだが、やられてばかりというのも癪だ。
「…鶴丸、ふざけるのも大概になさい。」
次の瞬間、鶴丸の頭に彼女の拳骨が落ちた。
*結論:『鶴丸が説教される』
−−−−−
・おまけ
〜にっかり青江〜
・仕上げ磨きの場合
『そんなに可愛く泣きつかれると、もっと奥まで入れてあげたくなるよね。』
・ぬいぐるみを見つけられた時の場合
『君にこんな趣味があったなんて驚いたよ。ところで…こんな物、どこで手に入れてきたんだい?』
・肩を揉まれている最中
『こんな事をされて喜ぶなんて、君は本当にいやらしい子だね。』
*結論:『色々危ない』
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