足りない切ない鳴り止まない
2012/04/01 19:12

エイプリルフールな三十五歳

幼馴染
「サソリ、私今日から家出するわ」
「そうか、行って来い。当分戻ってくるな」
「コンマ一秒で送りだされるとは思わなかったよ」

爆発少年
「デイダラ…」
「うん?どーしたんだよ、火樽」
「実は今まで隠してたんだけど、聞いてくれるかな?」
「な、なんだよ」
「実は私…」
「………」
「男なの!」
「え」
「びっくりした?」
「う、嘘だろ?嘘だよな、うん?」
「嘘に決まってんだろ」
「いってえ!旦那、急に背後から蹴らないでくれよ、うん」
「あ、サソリ」
「下手な嘘吐くなよ」
「だってエイプリルフールだし」
「…ってことは嘘なのか。よかったぜ、うん」
「……騙されてたのかよ」

年長者
「角都、あのさ」
「…なんだ」
「ごめんっ!こないだ預かってたお金落としちゃった」
「そうか」
「うん、ごめんね…」
「死をもって償え」
「嘘ですすみませんでした」
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