あの土方と付き合い始めてから半年が過ぎた。 コイツの電波っぷりは相変わらずで、だけど可愛いなんて思っちゃったりして、しかしここ最近、電波ちゃんは進化している。 ただの電波ちゃんじゃあない。 変態電波ちゃんに。 * 「ぎーんーとーき!あーそーぼ」 「やあだ」 「昨日約束したのに…」 「いやいや、してないよね」 「したもん」 もんってお前、可愛いなコノヤロー。 っていかんいかん。 これじゃこの子の為にならないぞ銀時。 「覚えて、ねぇのか…?」 でた!うりゅうりゅ攻撃! 俺が土方の泣き顔にめっぽう弱いのは周知の事実だ。 「昨日俺とトロロ見てた時に、「あーあ銀さんもめいみたいに何のしがらみも無く遊びたいもんだよ」って言ってたじゃねえか…」 「え…?それの事?確かに遊びたいとは言ったけど土方と遊びたいだなんて一言も言ってませんよね、僕」 「お前の変態プレイにも付き合ってやったのに!」 「え?ちょ、何言ってんの?銀さんはむしろノーマルプレイがしたいんですけど。てか変態プレイって何?」 俺の目の前にいる変態電波ちゃんは徐に着流しの裾を上げ始めた。 「ちょっとちょっとちょっとォォオオ!!何やってんの君!お前警察だよね?晒したら公共猥褻罪で捕まるよね?」 「銀時…心配しなくても俺の身体はお前だけのもんだって☆」 「心配してねェェェ!てゆうかお前なんか股関濡れてない!?気のせいだよね!?そこまだ路上だし。お前警察だし。気のせいだよね?」 「ん?ああ、お前の言った通りにバナn……「あー、分かった。話は中で聞くから。取り敢えず中入れ。な?警察が警察に捕まるとか洒落になんないから」 「まったく、最初からそう言えよな。最初から入って欲しかった癖に〜。コレだからツンデレは困る」 「ちょ、お前一発殺っちゃっていい?」 「や、やるだなんてお前!ここは路上だぞ!?いくら変態プレイが好きだからって、流石に俺も付いていけないってゆうかぁ〜」 「なんか今猛烈に泣きたいんだけど」 「大丈夫か?俺の胸を貸してやる」 目の前のふざけた奴は自分が原因だとはこれっぽっちも思っていないのだろう。 小首を傾げながら少し、否、かなりつり上がった目をまん丸にしてこっちを真っ直ぐに見つめてくる様に不覚にも少しときめいてしまった。 「…早く入りなさい」 * 「んで?バナナが何だって?てか座れば?」 「で、でもバナナが…」 「え?」 「お前が俺の下の口にバナナ入れたいって言ったんだろ…。キャー!何言わすんだよバカバカ!」 勝手に照れて俺の身体をポカポカと殴ってくるコイツをいつもならキモいと認識する筈なのに、俺の思考回路は見事に停止していた。 「…銀時?」 だから小首を傾げるんじゃないって言って…って違う違う。今はそんな事よりもっと大事なことがあるだろう。 「ばなな?」 「うん」 「うんって…お前は幾つのガキんちょですかコノヤロー…って違う!」 「なんだよ?」 「…入ってるのか?」 「……??」 「バナナがお前のケツの穴に入ってるのかって聞いとるんじゃボケェェェ!」 「何でそんなに怒ってるんだよ?お前が入れたいって……」 「わー!ちょっと待った。泣くな!よぉし、いいこだから泣くんじゃないぞ〜」 「…う〜」 そうだ。まず聞かねばならないことがある。 ここで土方に泣かれたら幾ら理性の塊の銀さんだって我慢できる自信は無い。 「俺がいつバナナを入れたいって言いましたっけ十四郎君…?」 「…ふぇ…いひゃい」 「お仕置きだよこの馬鹿ちん」 かなり強めに両頬を抓りあげると今にも泣き出しそうに顔を歪めて瞳にはあふれんばかりの涙が溜まっていく。 「いひゃい〜!こえじゃひゃべえにゃい〜!」 「まったく…」 「ううぅ〜……」 「説明しなさい」 「近藤さんがゴリラと結婚しそうになった時の話をした時…「ゴリラは良いよな〜いつでもバナナが食べられてさ。俺もどっかに入れてお持ち帰りしてえよ」って言ったじゃんかよ」 「どっかにって言ってんじゃねえか!誰がお前のケツだって言ったァァァァ!つか普通入れて来ないだろ……」 立っている土方を力任せにガクガクと揺さぶると、膝が笑ってしまった土方はその場に尻餅をついてしまった。 「…っんん!…ぁ、はぁ…」 考えたくは無いが、コイツのケツの中にはバナナが息を潜めていたのだ。 すっかり忘れていた。 「お前は〜…銀さんはね、たまには普通のプレイがしたい訳よ。分かったらバナナは抜きなさい」 「え〜…」 頬を膨らましむくれる様を見て、誰がケツにバナナが入ってるなんて想像するだろうか。 「結構入れるの大変だったんだからな!ぐっちゃぐっちゃになっちゃって…五本目にしてやっと三分の二入れられたんだ!…近藤さんのおやつを無駄にしちまったけどな」 「いやいや、そんな誇らしげに言わないでくれる?全然誇れる事じゃないからね。早く抜かないと銀さんの入れてやらないからね…大体なんでバナナなんて、土方は銀さんよりバナナが良いってか?」 「ぎんとき?バナナにやきもち?」 「う、ううううるせー!早く抜けよコンチクショー」 「分かった分かったしょうがねぇな〜」 やっぱりコイツムカつくと思ったのも束の間、次の瞬間には着流しをガバッと捲り上げると恥じらいも無くM字開脚をし出した。 俺としてはそこは恥じらってして欲しいところなんだが。 しかも土方はこの、ある意味視姦プレイを楽しんでいる。 その証拠に既に勃ち上がった土方自身からはタラタラと先走りの液が流れ続けている。その下に視線を移すと、確かにバナナらしきモノの先っちょが少しだけはみ出している。 思った以上の卑猥さに、不覚にも俺の息子は反応を見せてしまった。 この馬鹿息子が。攻めの威厳は最早皆無だ。 土方、お前なんでノーパンなんだ。なんてツッコンでやらない。やるもんか。 「ぅんっ……はあぁ……ぐちゅぐちゅして、気持ちい…じゃねぇや、まちがえ、た…は、取れな…」 「へーバナナが気持ちいいんだ。5分以内に抜かないと銀さん入れてやんねー。バナナに俺のマグナムが負けてるなんて許せないし〜」 「…ふやあぁ…んっ、がんばる…からっ」 必死に後孔に入ったバナナを取りだそうとするものの、柔らかい上に体温で更に柔らかさの増したバナナはぐちゃぐちゃになって段々と奥に入っていってしまう。ちなみに土方の足の間に陣取っている俺には一部始終が丸見えだったりする。 この変態ちゃんを目の前にしてムクムクと育っていく馬鹿息子を叱咤しながらお仕置きもかねて、敢えて手伝ってはやらない。 「はぁ、はぁ…ふっ……グス、…取れない〜…」 達する程の刺激では無くとも、それなりの快感が身体を蝕んでいる中で憎いバナナが取れない苦しみに焦れた土方は遂に鼻を鳴らしながら泣き出した。 やっぱりコイツの泣き顔は世界一だ。ちなみに俺の馬鹿息子は一瞬にして完勃ちした。 「ふえぇ…ひっく、ぎん…たすけて」 「食べ物を粗末にした罰だよ。踏ん張れば出てくるんじゃない?」 しゃくりあげながらマジ泣きしてる土方を放って置くことは俺には出来なくて、しょうがなく助言だけをする。 「んっんく!」 M字開脚のまま腹に力を入れた為、上半身が床にペタリと付き、腰だけが上がる。身体を支えているせいで太股はヒクヒク波打ち、その上の着流しの合わせ目からは今にもイキそうなペニスが力む度にフルフルと震え密を飛ばしていた。 「エロ…」 そうなのだ。ただの変態なら俺だって相手になんかしない。 ただこの変態ちゃんは無駄に面がいい。その上エロい。そして泣き虫と来たもんだ。 惚れるなと言う方が無理な話だ。 「はぁ……あっあっ!…出てくるっ!…あうぅぅ…」 顔を真っ赤にしながら腹に力を入れているうちに、ついにぐちゃぐちゃになったバナナが姿を表した。 「おお!出てきた!何だこの何とも言えない感動は。子供が産まれる父親の気持ちってこんな感じかねぇ」 「あっ!ああぁっ!……んっく、ぎんの…あかちゃん?」 「いやいや、実際はぐっちゃぐっちゃなバナーナだけど。でも土方と俺の子なら、男ならジャミーズ、女なら…ムー娘?に入れるね」 「はっ、ぎんの…あかちゃん、なら…がんばっ、て…産む」 「はいはい。楽しみにしてるから、早く出しちゃえよ〜。菩薩の様な銀さんも我慢の限界だからねコレ」 「はぁっ、ふうぅぅぅ!」 身体中をピンクに染めあげて、目尻には涙が雫になって今にも零れそうだ。 バナナが後孔を擦り抜けて行く時に丁度前立腺を掠めるのか、土方のぐちゃぐちゃなペニスはバナナが動く度にピュルっと少量の濁りの混じった先走りが飛び出している。 肝心のバナナはと言うと、現在半分程顔を覗かせており、あとの半分は割と細いから少し力めばツルリと出てくるだろう。 「がんば!土方!現在三分が経過〜」 「はっはあぁぁぁ!…くうぅ〜…ふぇ…ひっく」 気持ちいいのに苦しいのが辛いのだろうか、力みながらひゃくりあげ始める。 何度も言う様だが、俺は土方の泣き顔に滅法弱い。 こんなに可愛い姿を晒されてついつい甘やかしたくなってしまいそうな所を、心を鬼にしてズボンの中で膨らみ、飛び出したいと訴える馬鹿息子を叱咤した。 「あと1分」 「はぁ…も、ちょっと…グス…」 「本当にあとちょっとじゃん」 あと4センチ程で憎いバナナは抜け出しそうだ。 下ばかりに向けていた目をふと上に向けると、肩がずり落ちてしまった着流しの裾から、真っ赤に染まりツンと尖った可愛い乳首が見えた。 バナナが抜けるまでは何にもするもんかと誓いを立てていたにも関わらず、素直と言うか、本能に忠実と言うべきか。 俺の指先は可愛く尖った乳首をきゅむっと摘んでいた。 「…ッあぁん!…は、やめ…あん!」 きゅむきゅむと両の乳首を交互に摘むとそれに比例するかの様に勃ち上がったペニスが震えながらピュクピュクッと先走りを飛ばす。バナナを加えこんでいる後孔もヒクヒクと息づいているように見えた。 「やぁ!…はふ、あっあっ!…やあぁぁ!出るうぅ…ばなな、でちゃう!」 「出ちゃっていいんだろ?土方は銀さんのコレ欲しくないんだ?」 片手は相変わらず乳首を摘みながらもう片方の手をズボンのファスナーにやり、自らのファスナーを下ろしパンツを下ろすと、いきり立ったペニスがブルリと姿を表した。 「やっ、ちょうだい…ばなな、より…ぎんがいいの!」 「じゃあ先にその邪魔物を抜いて」 「んっ!……はあぁ!あっ!…くる!ばななが…出るぅ!」 この貴重な瞬間を見逃すものかと、土方の両足を肩に抱え上げ後孔がよく見える位置に移動した。 もう俺もかなりの変態さんらしい。 変態カップル誕生か…。上等だよまったく。変態万歳! 「はぁ、はぁ…!!出るうぅっ………っんはあぁぁぁぁぁぁぁ!」 ぶちゃっと何とも言えない厭らしい音を起てながら飛び出したぐちゃぐちゃになった可哀想なバナナは俺の着流しを伝ってぐちゃりと床の上で無残に潰れた。 よく見ると土方の腹と着流しには白い液体が付着している。どうやらバナナが抜け出るのと同時に達したらしい。 流石変態。 後で土方と可哀想なバナナの墓を作ってやろうと思った。蟻の餌になって終わりだろうけど。 「ふ、抜けた…ぎん!抜けたー!…グス、抜けなかったら、どうしよかと…」 「うんうん。抜けたねー。こんな思いしたくなかったら二度と食べ物を粗末にしないこと!次にバナナ持ってくるときは普通に持ってくること!分かった?」 「…はーい」 「何かなその不満気なお返事は〜?ん?」 「いひゃい〜!…ごめんなひゃい〜」 「少しは反省した?」 「…ん」 コクコクと首を縦に振り頷く姿はとても素直で可愛かったから許してやろう。 「ところで土方?コレはどうしたのかな〜?触ってもいないのにイっちゃうんだ?しかもバナナで」 「ちがっ…ほんとはぎんがいいのに…いじわるするから…」 「ぶっ!ちょ、やべ!今俺の見た?危うく発射しそうになった…あぶねぇ」 「ぎん…も、我慢出来ない…ちょうだい?」 たった半年の間に土方は万倍綺麗になり、そしてエロくなった。 勿論俺の教育の賜物だ。責任は、取らなきゃだよな。 「ちょっと早いかも…」 「いい…早く」 望まれるままに腰を進めた。 慣らした訳でも無いのに土方の中は熱くてぐちゃぐちゃで堪らなく気持ちがいい。やっぱりあのバナナには感謝しなければいけない。 「んんっ!…ぁ、やっぱり銀が一番いい」 鬼の副長と称されているとはとても思えないような破顔は、泣き顔の次に俺の大好きな顔だったりする。 こんな顔が見れるのは俺だけだよなぁ。 感傷に浸っていると変態ちゃんは待ちきれずに腰を振り出した。 「ふあっ!ぎん、動いて!」 「もう容赦しねぇぞ〜」 俺がボォっとしてたのが気に食わなかったらしい。ぷくっと膨らんだ頬が気の強そうな顔に不釣り合いすぎて可愛くて笑えた。 「んっんん、あぁ!……も、イク!」 「ん〜、じゃあ一緒にイこう」 土方は達する時にキスをすると安心するらしく、一度そうしてからはキスをしないと泣き出してしまうようになってしまった。 土方に泣かれると俺の理性は幾ら有っても足りないから誘われるままにプルリと紅い唇に口付ける。 「んっふ……ふうぅぅぅ!」 「ッ…ん」 俺を受け入れている後孔がきゅうぅと収縮し、俺は我慢出来ずに欲を吐き出した。 土方は達すると同時に眠ってしまった。 これもいつものことだ。 萎えたペニスを抜くと土方と自分の身体を乱雑ににティッシュで拭い、眠った恋人を抱え風呂場に向かう。 ふと可哀想なバナナが目に入り、頭痛がした。 * 「…んぅ?」 風呂場で汚れた身体を洗い後孔に中出ししてしまった精液を掻き出し、湯船で土方を後ろから抱っこして肩に顎を乗せた状態でウトウトしていると、土方が眠い目を擦りながら目を覚ました。 電波で変態じゃ無ければ完璧過ぎる可愛い可愛い恋人なのに。 「起きた?」 「…ん」 ニコニコと笑いながら俺に背を預けると子供みたいに足をパシャパシャさせる。 見慣れてしまったけれど最初は「お前、だれですか…?」とびっくりした物だ。 「綺麗にしてくれたのか?」 「バナナやらナニやらでべたべただったからなぁ。白くてスベスベの肌が台無し」 「うひゃっ…ぎん、擽ったい」 同じ男とは思えない程スベスベツヤツヤの肩に顔を埋めると憎い天パが擽ったいのか、首を竦めた。 「ふわふわ…」 「…うるせー。お前なんか超サラリンコじゃねぇか。羨ましいなコノヤロー」 肩から鎖骨辺りまで掛かった天パに手を潜らせもしゃもしゃにされる。 土方の髪は濡れているのにツルッと滑るような指通りが心底憎らしくて好きだ。 「そうだお前、バナナはもうやめろよ?」 「じゃあ次はバイブにするなっ!変態な恋人に付き合ってやる俺!何て恋人想いなんだ!」 「…………」 「な?そう思うだろ?」 「変態はお前だよ!このボケ!全然分かってねぇじゃん」 「なになに、「そう思う」だって?いやいや、分かってるって☆」 「もうお前ェとは1ヶ月は絶対にエッチしねー!!」 「な、ななななんでだー!!」 「自分の胸に手ェ当ててよく考えてみろー!」 「……お前が我慢出来ない癖に」 「あぁ?何か言った」 「本当はお前ェ、俺のこと好きで好きで堪らない癖にっつったんだ」 「大好きだよコノヤロー!悪いかコラァ!」 「ぎんとき!俺も!」 「ふん、やっぱ一週間にまけてやる…」 「3日」 「いんや一週間だ」 「2日」 「いや、減ってるよね?」 結局は、なんだかんだで俺もこの電波で変態な恋人が可愛くて、そして心底愛してしまってると言う訳だ。 サヨナラノーマルな俺、こんにちは変態の俺。 end |