「ちわーっす!坂田さん、お届けものになりますぜ!」 「はいはい、誰から?俺何も頼んだ覚えないんだけど、つか頼む金がないんだけど」 「差出人は書いてないですねぃ」 「何かお前どこかで見たことあるような」 「おっと!俺は次の仕事があるんで失礼しまさァ!」 そう言うと帽子を目深に被った如何にも今時のあんちゃん風な栗色の髪をした青年は脱兎の如く走り去って行った。 目の前には俺の腰程もあるでっかい箱がドンッと存在を主張している。包装紙は虹色で兎に角趣味が悪い。何てごてごてしてるんだ。 しかもさっきから気づいてはいたが気づかないふりをしたかった真実をまざまざと見せつけられる。 この箱、ガタガタと動いている。 俺は不気味に揺れる箱の頂上に可愛らしく蝶々結びしてあるこれまた派手な赤いリボンを外して箱を開けた。 そこから出てきたものにたっぷり3分程硬直した俺は、その後腰を抜かした。 * 「んで、きみは何をしてるんですか」 「またまたお前はそんな顔して〜。嬉しい癖に☆」 「……………」 「俺は知ってるんだからな!俺に黙ってあの万年床の枕の下にミニスカポリスのAVを隠していることを!」 「あー、それを見ちゃったのねお前は」 「お前のミニスカポリスは俺だけだっ!」 「はいはいそうですねー。それではミニスカポリス返して下さい」 「俺じゃだめなの…?」 「………ッく」 箱の中に入っていたのは、言わずもがな土方で。 しかもミニスカポリスのコスプレをしていた。 最初は男の足何て見たくねえ、と思ってたけどコイツよく見りゃ、ってか何だかんだ言って毎日のように見てるし触ってるし、俺が言うのも何だが綺麗な足してるし。 なんやかんやでこの電波土方と付き合うことになって半年以上がが経った。どこで俺の誕生日情報を手に入れたんだか、こんな手の込んだプレゼントまでしていただいて、まあぶっちゃけ愛されている訳だ。 涙目で俺を見上げてくる土方の脇に両手を差し込んで箱の中から出すと、そのまま抱きかかえて居間まで運んでやる。 短いプリーツスカートが揺れる度にちらちらと覗く足に視線がいってしまう。 コイツは本当に俺の趣味をよく捉えているから恐ろしい。 「銀、怒ったのか?」 「……はぁ、びっくりしたけど怒ってはないよ」 「うそだ……俺がお前以外の奴に足見せたから怒ってるんだろ?」 「…………いや、そうじゃなくて…てか見せたの?」 「総悟に着替えるの手伝って貰った」 「………………」 ずきり 胸がもやもやするのは気のせいなのか、それとも…。 「ごめんなさい…怒らないで」 「……怒ってねぇって!」 つい苛々して声を荒げてしまった。 土方は一瞬、凄く傷ついた顔をすると唇を噛んで涙を堪えて立ち上がった。 「オイ?」 「…ッ…今日は帰る、な…折角の誕生日なのに、苛々させて…悪かった。じゃあな…」 ギュッと拳を握り俺に嫌な思いをさせない為にだろうか、眉をハの字にさせながらもへにゃりと笑ってきびすを返す。 「……土方!」 「…ッ…なに…」 我慢出来ずに細い腕を掴み、震える背中を抱きしめた。 「ごめん…俺が悪かった」 「…別に、気にしてな…い」 「土方、こっち向いて…?」 土方が俺に背を向けるのは初めてだ。 俺は愛されているということに甘え過ぎていたのかも知れない。 俺の問いにふるふると頭を振るだけの土方に、心臓がまた、ずきりと音をたてた。 「今後ろ向いたら、俺…きっとまた銀に嫌な思いさせる…」 「しないよ…俺は、今、お前の顔が見たいんだ。お願いだからこっち向いて?」 「…ッ…今も昔も…お前は、狡い」 「うん。ごめんね?」 くるりと俺の腕の中で向きを変えた土方の顔は涙でぐちゃぐちゃでお世辞にも綺麗とは言えなかったけれど、俺にとっては何よりも可愛くて、そして愛しい存在だ。 「土方、多分俺はお前が思ってるよりもお前のこと好きだよ」 「そんな訳ない…」 「なあ、俺がどうして苛々してたか分かる?」 「俺が折角の誕生日にいきなり、しかもこんな恰好で押し掛けたからだろ…」 「ばーか。お前が電波で人のこと考えずに突っ走るのなんて今始まったことじゃないだろ」 「………じゃあ何で」 「お前が沖田君に着替え手伝って貰ったとか嬉しそうに言うから…」 「……え?」 「…だってさあ、着替え手伝って貰ったってことはその足とか見られたってことだろ…」 「そりゃ、そうだけど…」 「それは俺だけのもんだから、次から他の奴には見せちゃ駄目。分かった?」 「………………」 「え?何で無視?」 「ぎん、それって…」 「ん?」 「もしかして、やきもち…?」 「………ッそーだよ!悪かったな!嫉妬深くて…」 「…っはは…何だよ」 「…ちょっと、何笑ってんの?」 「いや、銀の誕生日なのに…なんか俺の方がプレゼント貰っちまったなと思って」 「何もやってないけど」 「貰ったよ…最高の愛の告白」 「…なっ!?お前よくそんな恥ずかしい言葉言えるなー……」 「なあ、銀時…?」 俺の腕に収まっていた土方はスルリとそこを抜け出し俺の正面に立つと、少し不安そうに瞳を揺らし、上目に俺を見やった。 「どうした?」 「確かに着替えは総悟に手伝って貰ったけど…」 そう言うとプリーツスカートの裾を指先が白くなる程きゅっと握りしめる。 「……中身、見れるのはお前だけだ」 顔をピンク色に染めながら自らのスカートを捲って股間から太ももを全て晒し出した。 そこから現れたモノに俺はまた驚愕した。 薄い水色の生地にピンク色の可愛らしい苺が沢山散りばめられていて、両端を赤いレースの紐でちょこんと蝶々結びにされている、紐パンだった。紐パンツだった。言わずもがな女物なので無駄にもっこりと膨らんでいていやらしい。 そこからスラリと伸びる白い足なんてもう罪の領域だと思う。 「お前、よく入ったね」 本能だろうか。もっこりと膨らんでいるソコに手が伸びてスルリと撫でてしまった。 「………ッぁ」 勿論気持ちいいことが大好きな土方君は、やっぱり気持ちよさそうに鳴いた。 「うわ、すげ…」 「…ん、なに…が?」 「お前の、ちょっと撫でただけでこんなに元気になった」 「ん、やぁ…」 もみもみとパンツ越しに膨らんだソレを揉んでやれば喜んで涎を垂らす。 徐々に勃ちあがるペニスは紐パンの少なすぎる布に収まる筈もなく、トロリと先走りを垂らす先端がひょこりと紐パンから姿を現した。 「…やーらし」 「……だって」 「だって、何?」 「きもちい…」 「…いーんらーん」 「銀は、淫乱な俺なんてやだ?」 「………淫乱上等」 土方は嬉しそうに笑うとぎゅっと俺に抱きついてきた。 ちょ、当たってる当たってる。紐パン越しにおっきくなった君の息子が当たってるよ〜。 ちょん、と濡れた先端に触れれば土方はカクリと膝を折って床に座り込んだ。 掴んでいたプリーツスカートから手が離れて折角の紐パンが見えそうで見えない。 「駄目だろ?ちゃんと自分で持ってないと」 「だって…銀が触るから」 「じゃあ触らない方がいい?」 「やだ…いじわるしないで、触って…?」 そう言って震える手でスカートを上げる土方の頭を撫でてやる。 そして飛び出た先端に顔を近づけてちゅうっと吸い上げた。 「……あんっ…だめ、今日は…銀の誕生日だから…俺が銀をきもちくする…」 「出来んの?」 「出来るっ!」 「んー、でも早速の紐パンだし…見たいし触りたいし舐めたいし…うーん、よし、こうしよう」 俺は横になると土方の腰を掴み、丁度自分の視界に紐パンが入るようにセッティングした。 「じゃーん。シックスナインでーす」 「銀…お前、俺の紐パンに興奮したのか…?」 「そりゃあ興奮もするでしょ。こーんなにいやらしいんだから」 勃上がったペニスの下に重く垂れ下がる袋から尻の割れ目まで食い込んだ紐をぎゅっと引っ張れば前が締め付けられ、ペニスが窮屈そうに震えた。濡れた布がペタリとくっ付きその形を露わにする。 「やあぁん…引っ張らないで…苦しい…」 「ほらほら、ご奉仕してくれるんでしょ?それに俺言ったでしょ。見たいし触りたいし舐めたいって」 「うぅ〜…」 「さっさとやるっ」 「あうぅっ!……や、ぁ」 プリッとした尻をペシリと叩けば、変態土方は気持ちよさそうに声を上げた。 尿道から飛び出した先走りが俺の顔に伝い落ちた。 「ん……ふうぅ、…ぎん〜ひもちぃ?」 土方は俺のズボンから膨らんだペニスを取り出し、パクリとくわえた。 「…はぁ、きもちいよ。土方も気持ちよさそうだけど」 俺のペニスが反応する度に、俺の目の前にある土方のペニスもピクリと震えて先走りを飛ばす。 俺は重くなった袋を手のひらで転がしながら割れ目に食い込んだ紐を退かして人差し指を突き入れた。 「んふうぅぅ〜…!」 「こらこら、歯ぁ起てんなよ〜?」 「んっ……ふ、んぁ」 「あれ?もう終わり?」 「銀が…ぐちゅぐちゅする、からぁ!」 「ぐちゅぐちゅしてんのは俺じゃなくて君のコーコ」 「ふやぁ!」 吸いきれない先走りが後孔の方まで伝って指を動かす度にぐちゅぐちゅと卑猥な音を起てる。 耐えきれずに俺のペニスから口を離した土方はその唾液と先走りでドロドロのペニスにすりすりと頬を寄せながらちゅっちゅっと軽く口付ける。 「そんなんじゃ全然気持ちよくなれませんー」 「ぁ、ゆび…ゆび、だして…今日は、俺が動く…」 「どこまで出来るかねぇ」 「搾り取ってやるから覚悟しろっ」 体の向きを変えた土方は片手で俺の完勃ちしたペニスを掴み、もう片方の手で紐パンをぐっと退かしてヒクつく後孔に先端を当てがった。そしてゆっくりと体重を掛けていく。 「…あ、あ…あー…!」 「うわ、お前の紐パンすけすけで先っちょはみ出しててちょうやらしいよ?」 「……え?………あ、うそ……やだ」 「自分のいやらしいとこ見て興奮しちゃった?」 「あ、ちが…やあぁー…」 ふるふると頭を振りながら自らの痴態に羞恥の涙を零し、両手で顔を覆った。 ペニスはまだ半分程しか飲み込んでいない。しかし土方は既に限界なのか、膝がガクガクと震え太股の内側もブルブル震えている。 「もう限界?」 顔から手を離した土方は俺の腹に両手を付き、涙を沢山溜めた瞳で懇願するように俺を見つめると悔しそうに唇を噛んでコクリと頷いた。 「まったくお前は…最初から意地ばっか張らないで、素直に俺に鳴かされてりゃぁいいんだよ」 「だって銀、今日誕生日なのに…俺ばっかきもちくなってちゃ…」 「ばーか。お前が俺の上でアンアン鳴いてることが最高のプレゼントです〜。淫乱土方もいいけどね。俺は鳴かせたい派なの、分かった?」 「ほんと…?」 「ほんと。分かったらちゃんとスカート上げててね」 「…ん」 震える手で既にぐちゃぐちゃになったスカートを上げれば再びいやらしい紐パンが露わになる。 「とりあえず中途半端は辛いから一気に入れちゃうよ」 俺は土方の腰を掴むとグッと最奥まで一気に突き入れた。 「ぇ、あ………あうぅぅぅぅぅ!」 ぎゅうぅっとスカートを握り締め何とか耐えた土方は息も絶え絶えだ。 「うわ、もう紐パンたぷんたぷんじゃん」 水分と重くなった袋でたぷんたぷんになった紐パンをぐっと引っ張れば土方のペニスは更に形を露わにする。 「あぁん!……引っ張っちゃだめぇ…」 「でもココは駄目って言ってないよ?」 窮屈になったペニスに後孔はきゅうぅといい感じに締まり、俺は土方が最も感じるところ、前立腺を堅くなった先端でこねまわした。 「あっ、あっ!……そこは…!」 「ん?」 「だめ、そこは……でちゃう、から!」 くいっくいっとコリコリの前立腺を突けば呼応するように先走りが溢れ出す。 スカートを持つ土方の手がブルブルと震えて白くなっている。濡れた生地がペタリとくっ付き、色も形も露わになった裏筋をつうぅっと撫でるとついにその手がスカートから離れた。 「くうぅぅん!……あ、あ…」 「ほら、ちゃんと土方のいやらしいとこ見せててくれないと。俺への誕生日プレゼント何でしょ?」 「……は、ぁ」 俺の体に倒れ掛かるようにして荒い息を吐いていた土方はゆっくりと体を起こして再び震える手でスカートを持ち上げた。 「ん、いいこ」 「うあぁ…!」 ちゃんと出来たことを褒めてやりながら腰を突き上げる。土方はイキそうなのか、スカートを片手で持ち、もう片方の手で出さないようにギュッと紐パンを引っ張った。 「はうぅうっ……ふ、は」 「そんなことしなくてもいいから。イッていいよ。その代わりちゃんとスカート持ってて俺にやらしいとこたーくさん見せてね?」 「…ぁ…うん」 コクリと頷いて再びスカートを持った土方に俺は腰を突き上げながらはみ出した先端を親指でグリグリと刺激した。 「ひっ………あ、んうぅぅぅぅぅう!」 スカートをぎゅうぅっと握りしめ、ついでに後孔もきゅうぅっと締め付けながら土方は達した。 精液は土方の腹と俺の腹、そして紐パンに飛び散った。 「すっごいぐっちゃぐちゃ」 「…あ、はぁ…はぁ」 「ねぇ土方、俺がこの紐外すからさ…土方は自分のいやらしーいちんこちゃんと見といて」 「…やっ…そんな…」 「今日は誰の誕生日でしたっけ?」 「……ぅー……」 俺は土方の腰より少し下らへんで蝶々結びしてある赤いレースの紐に手を掛けた。 「ほら、外しちゃうよ?ちゃんと見てて?」 「あ……や、だめ…だめ…」 殊更ゆっくりと解いていっているせいか、段々と露わになっていくぐちゃぐちゃなペニス。だめだめと連呼する土方も目は自らのペニスに釘付けだ。 「ほーら、いやらしい濡れ濡れちんこが見えてきたよー」 「……あ、あ…」 土方はスカートを持つ手をぶるぶると震わせながら余る羞恥にぎゅっと目を閉じた。 「こら、ちゃんと目ェ開ける」 「……ぅ、ふぇ…」 「あとちょっとで外れてお前のいやらしいちんこ出てくるから、どんなんなってるか目に焼き付けとけー」 「…ひっく…ふ…」 「あとちょっとだよ」 「いや……いやぁ……」 「だって土方、……………はずかしいのがきもちいんだろ?」 しゅるりと音を起てながら紐が外れた。 「ふうぅぅぅぅぅぅぅう!」 パサリと濡れた布きれが落ち、ぐちゃぐちゃになったペニスが現れた瞬間に土方は達していた。 そして俺も、快感に泣く顔と後孔の強烈な締め付けに精を放った。 「………あ、うそ…ゃ…」 「…っはぁ……いーんらーん」 「………ッふぇ…なんでいじわるばっかり…」 呆然としている土方の上半身を引き寄せて耳元で囁けば羞恥の余りポロポロと涙を零した。 「あー…ごめんごめん、やりすぎちゃったね」 「……うぇ…ふ…」 俺に抱きつき涙を零す土方に愛しさが込み上げる俺も土方に負けず劣らず変態さんだと思う。 「だってお前いつもセックスにすげー積極的でさ、時にはバナナとか入れて来ちゃうし?偶には恥ずかしがってるところとか見たいってゆうか…」 「……ずび…」 「まぁミニスカと紐パンは正直ド真ん中ストライクだったけど、でもなぁ…そんな色んなことしてくれなくても俺はお前のことちゃんと愛してるし、好きだって認めた時から変態になる覚悟は出来てるし…それに、コレだってお前なりに一生懸命考えてくれたんだろ?」 「…………」 顔を覗きこんで問えば、土方はコクリと頷いた。 「それだけで十分だよ」 「……ぎん」 「んー?」 「誕生日、おめでと……」 泣きすぎて赤くなった目を細めて笑った土方は世界一かわいいと思う。 あの日、俺が土方への思いに気づいた日から…なんだかんだ言って俺の世界の中心はこの子なんだ。 「ありがとう」 「ぎん、あのな…」 俺が額に軽く口付けて幸せに浸っていると、土方はもじもじと照れながら、ちらちらと俺の様子を伺っていた。 「なに?」 「つぎは、ナース、真夜中の診察ってやつやろうな!」 「……………」 あ、そのAVも見たんだ…。 「……だめか?」 うるうるの上目遣いに再び熱を持ち始める己の愚息。 「あ、ぎんの少し大きくなった…」 「……………」 俺は今日も順調に変態への道を歩きつづけている。 Happy birthday 銀時! |