YES

くそ
自主練してて遅くなっちまった

浜野と速水も先行ったし・・・残ってんの俺だけか


誰もいなくなった部室で着替えを始めた


「くーらま」
「ぎゃっ」


声がしたと思ったら急に抱きつかれ前につんのめる
回された腕からは覚えのあるアンタのにおいがしてすぐ誰だか分かった


「ちょっ南沢さん!危ないじゃないッスか!」
「うはーお前やっぱ温かいな」
「ぅわっ、ちょっどこ触ってんスかっ・・・!」


ユニフォームの中に入れられた手が背中を撫でた
ゾクゾクとした感覚が背中に走る


「や、止めてくださいってばっ」
「んーやだ」


何とも言えない感覚が全身を駆けめぐり、声が出そうになるのを必死に押さえる


「何だよ、いつもみたいに声ださねーの?」
「誰が出すかっ!馬鹿みさ、わっ・・・ぁ」
「我慢すんなって」


うわ、最悪
何にやにやしてんだよっ
ていうか、何で居んだよアンタは


「っあ、本当、やめろって・・・」
「な、これからさ」



やばいかも
この顔はやばい


「俺といいこと、しよ?」



ああやっぱ予想通り


「返事は?」


にやりと笑いながら聞かれる
そんな顔されてNO何て言える訳がないだろ


「・・・YES」


------
微裏ですかね
部室でいちゃついてれば良いですよねまじで
南沢さんんが月山行く前の話
いつもよりは甘いはず
 

 

[ 3/4 ]

[*prev] [next#]

back