眠気が襲う | ナノ


臨也さん自慰







深夜12時新宿にある臨也の事務所兼自宅
カタカタカタカタ
キーボードのタイプ音だけが響く
ここ一週間ほど臨也には大きい仕事が入り、ほぼ缶詰め状態で作業をしていた
夕飯の食事まで秘書である波江に作りおきしてもらい(定時五時には必ず帰ってしまうため作りおきを頼むしかない)臨也の手が空いた時間で食べるという生活が続いている
しかし今書いている書類さえ終わってしまえば、今回の仕事は終わり膨大な報酬だって入ってくる
そうすれば臨也は愛しい恋人の静雄に会えるのだ
ここ一週間臨也が多忙をきわめていたため、池袋には会いに行くことはできなかったうえ、静雄は変なところで気を使っているらしく、一週間は新宿に来ないし電話もかかってこない
臨也は静雄に癒されたい一心で、こんな夜遅くまで仕事をしていると言っても過言ではない
カタカタカタ…カチ、カチ
やっとのことで書類をメールに添付して送信する、翌朝には確認のメールがくることだろう

「…はぁ」

誰も居ない部屋で一つため息をもらし、大きく伸びをする
バキバキに固まった体は伸びをする事でほぐれてくる
仕事が終わり空っぽになった頭で静雄の事を思う
会いに行くにはだいぶ遅い時間だし、明日に会いに行くことを算段する

「……そういえば一週間もご無沙汰か…」

臨也はふと呟くと、下半身に手を伸ばす
カチャカチャとベルトのバックルをはずしにかかる
頭の中には顔を絡めてベルトを外していく静雄がいる

「…っ」

スラックスの前を寛げ、下着の中からまだ萎えた性器を取り出し握る
そのまま上下に緩く擦るだけで快楽はあるが一向に性器は勃ち上がるには時間がかかる
静雄の愛撫はいつもこうだ
羞恥と、忌むべき力のせいでどうしても強く握ることができず緩くしごくだけだった
臨也がもっと強くていいといっても耳まで真っ赤にしてブンブンと首を横に振るだけで完全に勃ちあがらない臨也の性器に焦るのだ
そんないつまでたっても初な静雄が可愛くて臨也は興奮するから問題はないが

「ぁ…っは、」
『臨也…気持ちいいか?』
「…っきもち、いいよシズちゃん」

頭の中の静雄が真っ赤になって聞いてくる、記憶のなかの静雄はいつも鮮明だ
臨也は性器を擦る手を速めると先走りによってグチグチと音がたってくる
それすらも興奮剤になるのだから臨也は息を詰める

「シズっちゃん…」
『あっいざ、やあぁっ』
「…っあ」

じわじわくる射精感に手元にあったティッシュを数枚手に取る

「〜っ」

背もたれに預けていた背を思わず丸め体全体にしびれが走り、肩がビクつく

「…はぁ、はぁ」

荒い息を吐き背もたれに寄りかかり目を閉じる
ひどい倦怠感に眠気がおそってる
このまま眠らないように、体に言い聞かしシャワーを浴びようと考えた
明日は朝一番で静雄に会いに行けるように


眠気が襲う










シズちゃんの自慰ネタはあるけど攻め臨也さんの自慰ネタはないなーっておもって


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