慰め合う | ナノ



R18
中身はないだた致してるだけ
ぬるぽ






『あっあんっ』
「…」
『だめぇ、もういっちゃ…』


「シズちゃん、勃った?」
「ん〜ちょいちょい」
「萎えること言わないでよ」

今、静雄と臨也は二人でアダルトビデオを鑑賞している
ことの発端は臨也が静雄の家に持ってきたからなのだが…

『シズちゃんのことだからまだ童貞でしょ〜右手と妄想がお相手じゃシズちゃんがかわいそうじゃん?だからこれ持ってきてあげたよ』

という臨也の押し付けに一悶着あったのは別の話


「シズちゃん…」
「なんだよ」
「…俺さトイレ借りていい?」
「俺も行きてぇんだけどな…」
「…」
「…」

二人の間には無言の攻防が繰り広げられている…
それもそうだ、この攻防に負けたら自分の欲を吐き出せずに待つしかないのだから

続く無言

「シズちゃん、これは無意味だ」
「…そうだな」
「だから、二人でしないか」



「は?」

臨也は二人でしようと言う
何を?
静雄はいやな予感しかしない…

「だから、二人で自慰したらいいんじゃないか」
「お前、よくそんなこと言え…ちょっと、どこさわって…!!」

静雄の話も聞かないで、臨也はベルトを外しにかかる
童貞静雄の抵抗もむなしく器用にシャツも脱がしにかかり遂に下着だけになってしまう

「なんだかんだ言って…シズちゃんもしっかり勃ってるじゃない」
「うるせー」

恥ずかしいところをつかれて、真っ赤になって俯く静雄
いつも人を小馬鹿にしているような臨也も興奮しているのか、頬に朱色がささっている

「俺もさ、勃っちゃてるんだよね…シズちゃん、抜くの手伝ってくれる?俺も抜いたげるからさ」

疑問系だが、絶対にしてくれるよね、という圧力がある
臨也の右手は静雄のかたくなったものを握り、上下に扱き始める

「っあ、ばっいざっ…っ…なにして」
「何って、自慰?あっ、でも俺の手使ってるから他慰かな?」

話しながらも臨也は手を休めることはない
止まることのない愛撫、しかし決定的な快感が得られない…

「い…臨也…んっも、すこし強く…」
「嫌だ」

恥をしのんで頼んだのに臨也は一向に扱く力を強くしようとしない
静雄はゆるゆると続く快感がどうしてもたまらない

「なっ、お願いしてん、だろっ」
「嫌、でもシズちゃんが俺を気持ちよくしてくれたらいいよ?」
「…そ、そんなで、きるわけっ!…あっ」
「じゃ止めようか」

すっと今までいじっていた手を離し、立ち上がる臨也

「ギブアンドテイクくらい知ってるよね、シズちゃんがしないなら俺もする必要はないよ」
「…っあ」

冷たい態度で横を通り過ぎようとする臨也の裾を思わず握りしめる静雄
もう少しというところで止められた欲を出したい…静雄はそのことに必死になっている

「するっ…臨也のことも気持ちよくするからっ!」
「ふーん、じゃあさ…」
「?」


「舐めて」





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