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その笑顔を了承と捉え、聖川は神宮寺にキスを落とした。衣服を丁寧に脱がしていく。

そういえば、久しぶりだ。晒された上半身を目にした瞬間に一気に興奮を覚えた。雑誌では感じなかったのに、不思議だ。
神宮寺が首に手を回し、聖川に抱きついた。


「久しぶりだな」

神宮寺の瞳の奥が情欲で揺らいだ。

「ああ」

聖川は神宮寺に噛み付くようにキスをする。食べたばかりのカレーの味にすら興奮していた。

やはり、自分はどこか壊れているのかもしれない。と、冷静に考えながら、神宮寺を優しく押し倒す。

神宮寺は聖川のシャツの胸元を引っ張り、耳元で囁いた。


「別に女扱いしなくていい」


その言葉に、聖川は目を見開く。
先刻、女扱いしている、と言ったことを気にしているのだろうか。


神宮寺は続ける。



「俺は男で体はタフなんだから好きに動いていい」

目元が赤い。神宮寺の言葉に、聖川は正直な気持ちを返した。


「生憎だが、俺はいつも好きに動いているよ。」
神宮寺の耳朶を舐めながら、囁く。露になった肌に手を滑らせながら、揶揄するように伝えた。

「ただ、お前の表情に見惚れていたら、焦らすようになってしまうだけで」


「!」

「ご所望とあらば、もっと激しくしようかな」

胸の突起をつねり、挑戦的に続けると、神宮寺は体をビクンと跳ねさせた。

「っ、だからお前はよくわからないんだ!」

女性みたいに悩んでると思ったら、一気にケモノみたいになる。


そう悪態をつかれ、ぎゅうっと痛いほど抱きしめられた。


いとおしさに胸が締め付けられる。


思いが溢れ、押さえきれない衝動が沸き上がる。


「聖川?」

神宮寺は無言のままの聖川の表情を覗きこむ。


「神宮寺、好きだ。好きなんだ…」

一緒にいたい。大切にしたい。守りたい。幸せにしたい。

様々な思いが錯綜し、本心が迷子になる。ただ一つ確かなことは、夢の先にも彼がいること。


思いを叫ぶと、切なく響いた。ひどく情けない顔をしているかもしれない。

神宮寺はふわりと笑った。


「わかってるさ。心配するな。信じてる」


神宮寺の言葉に、すっと心が軽くなる。それはこの身勝手な欲望を、肯定してくれているようで、聖川は救われた心地がした。




「ん、っ、」


神宮寺の体に、自身の楔を思い切り打ち付ける。
神宮寺は両手で唇を塞ぎ、喘ぎを我慢している。背中が艶かしくしなる。聖川は頭の中が麻痺していくのを感じた。


「声を聞かせてくれ」


塞いでいた手をはがし、結合を深くする。


「っ、あ、ああ!」


神宮寺は一際大きく啼いて、腰を震わせる。熱い内壁が絡みつき、快感に意識を持っていかれそうになる。


「っ、神宮寺、イく、ぞ……」

「あっ、あ、」


先走りが迸る神宮寺の屹立を激しく擦りながら、聖川は腰を大きくスラストした。

前と後ろの同時の責めからか、神宮寺の目元に生理的な涙が伝った。

それを舐めとると甘い蜜のように錯覚された。


「あっ、…!」


「っ、……」


狭い内壁を抉じ開けるように擦りつけ、聖川は快楽の絶頂に達していた。







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