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聖川が風呂から上がると、既に神宮寺は寝室で寛いでいた。

「何してるんだ?」

「ん」

神宮寺が寝ているベッドの端に座ると、二人分の体重にスプリングが沈んだ。

「お前待ってた」


弄っていた携帯を放り、神宮寺は首に手を回してくる。

まだ髪は少し濡れていて、シャンプーの甘い香りがした。


「ん……」


上唇を強く吸うと、小さく身動ぎ、催促するように舌を出してくる。

素直な神宮寺は可愛い。愛しすぎて、彼の全てを独占したくなる。


「ん…ふ」


唇を離すと、扇情的な瞳で見つめられた。


背中を支えながら神宮寺の体をベッドに押し倒す。首筋にちゅっと吸い付くと、掠れた声が漏れた。

「マサ、明日は?」

「午前中はダンスと歌のレッスンだろ?一緒のはずだ」

「あ、そっか」


とぼけた顔をしているか、確信犯の気がする。

「じゃあ、安心だな」

なんて言って、聖川の腰に手をまわし、スラックスに手を突っ込んでくる。


「っ」


聖川も負けじと、神宮寺の胸の突起に触れた。すると、小さく息を吐いて、ひんやりとした手で尻を揉みしだいてくる。

神宮寺はいつも大人しく抱かれてはくれない。聖川はため息を吐きつつ、立ち上がった突起に噛みついた。

「っん、……」


唇と前歯で愛撫すると、神宮寺は小さく喘ぎ、腰を揺らした。

密着している自身が固く熱を持ち始めている。すぐにでもそちらに触れたい気持ちを押さえながら、神宮寺の胸を吸う。

目線を上にやると、紅潮した頬とうっすらと開いた唇が見えた。

抱き合い始めてすぐは、そこで感じることを恥らってか、いやいやと首を振っていたが、最近は慣れたのか、気持ち良さに身を任せてくれている。
聖川の胸に充足感が過る。もっと気持ち良くさせようと、乳首を舌で転がしていると、神宮寺は聖川の背中をとんとんと叩いた。


「?」

「聖川、もう触ってくれ」

切羽詰まった声に、聖川自身が反応した。神宮寺が焦れたように屹立を擦り付けてくる。艶かしくて堪らない。

「すまない。もうこんなになっていたな」

「んっ、言うなよ…」

耳朶を食みながら、神宮寺のそれに直に触れる。固くなったそこの先端はうっすらと濡れており、聖川が触れればさらに溢れていくようだった。


神宮寺が感じる様子を間近で見つめながら、聖川は愛撫を続ける。

「ん、お前だって…」

「っ、こら…」



神宮寺は快楽に喘ぎながらも、聖川の屹立に手で触れた。激しく巧みに坪を押さえられて、聖川も段々と高められていく。

今夜はあまりもちそうにない。聖川は己の獣の部分がじわじわと覚醒し出すのを自覚した。


この美しい男を快楽のままに貫きたい。滅茶苦茶に抱いて、乱れさせたい。


背中にまわしていた片手を下に滑らせ、神宮寺の固く閉じられた秘所へと侵入させる。
神宮寺は一度ビクンと腰を浮かせたが、すぐに両足を広げて受け入れてくれた。


「今日は早いな」

普段は挿入は、神宮寺を一度イかせてからだから、神宮寺は呟いた。


「イきたいか?すまない、余裕なくて」

「んーん、いい。早く欲しい」

神宮寺がぎゅっと体を密着させてくる。寂しがり屋で甘えん坊なこの恋人が、いとおしくて堪らない。

自由になった両手で、神宮寺のそこを周囲も含め拡張するように愛撫する。少しずつ収縮を始め、神宮寺の甘い喘ぎも目立ち始めた。

「ん……マサ…」

「いいか?」

「うん…」

ぎゅっと、再び強く抱きしめられた。緊張を解くように頭を撫でながら、神宮寺の体を抱き返した。

「ん…」

狭い入り口に宛がい、ぐっと腰を進める。屹立を捩じ込むと、温かな内壁に締め付けられた。


「くっ、…」

「っ、痛いか?すまない」
ぎゅうぎゅうと収縮するそこの、少しの隙間を狙って自身を進めていく。神宮寺ははぁはぁと息を切らしながら、力を抜こうと頑張ってくれている。


「大丈夫、…んっ、マサ…」

神宮寺の唇を塞ぎ、舌を絡める。

内壁にきっちりと掴まれ、このまま持っていかれそうだと思った。
気持ち良さにくらくらしながら、聖川は神宮寺の耳元で囁く。


「っ、動いていいか…?」
「んっ…」

了承の言葉の代わりにちゅっとキスをし、抱き寄せられる。


可愛い。同じ男に対して、不思議なことだが、思った。この男を守りたい、と、自然に思った。


最奥を突き、繋がりをいっそう深くする。神宮寺も、自身の腰を淫らに動かしながら、快楽を追求していく。

「あっ、ぁ…マサ…」

「っ、愛してる…レン…」

激しく中を擦りあげ、同時に神宮寺の屹立も責める。お互いに絶頂に向かっていく。


「ぁっ、あっ、あ…マサト…き…好き…」


神宮寺が小刻みに体を震わせ、切なげに喘ぐ。聖川はぐっと体を進め、神宮寺の最奥をもう一度突いた。

「レン…」

「あぁっ……」

そして、二人同時に果てた。





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