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わたしは小さい頃から運動が得意なひろちゃんに憧れていた
生まれつき身体が弱かったわたしは運動が苦手で、ちょっと走っただけで息切れするし、かけっこはいつもビリだし、挙げ句の果てには派手に転んでしまう
だから、わたしにないものを持っているひろちゃんに憧れた
近所のいじめられっ子からわたしを守ってくれるのはひろちゃんだった 本当は怖くて怖くて泣きそうなくせに、わたしよりも臆病なくせに
いつもわたしの前で気丈に意地をはって、男の子と戦うひろちゃんに、いつしかわたしは恋していた
正確にいつから好きだったのかは覚えていないけど、小学校にあがる前からひろちゃんが大好きだった 幼稚園の頃の夢は、ひろちゃんと結婚すること
「はな、大きくなったらひろちゃんとけっこんする!!」
ママにそう言ったら、
「女の子同士じゃ結婚できないのよ?」
とやんわり諭された
この夢は、ずっと変わっていない
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