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『 ひろちゃん 』


花ちゃんの泣き腫らした赤い目は、ぼくが花ちゃんから逃げ出したあのときみたいにぼくを真っ直ぐ見つめていた

声は聞こえないけど、花ちゃんは確かにぼくを呼んだ





『 わたしね、 』

『 大好きなの 』



『 ずっと前から 』

『 ひろちゃんが、すき 』







ぼくが思わず伸ばした手を、花ちゃんが握りしめてくれた




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