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『まじで?嬉しいよ!』
椎名はどうも冗談だと思ったようだ
『桜子やさしいからだいすき!笑』
何が「笑」だ、私は全然笑えてないぞ
『私、奥山くんよりも椎名のこと幸せにできる自信あるよ』
『だから椎名が奥山くんと別れたら、私と付き合って』
ここまで来たらはっきり言ってしまった方が楽になれる
想いを全て椎名への返信にこめた
『桜子、本当に付き合ってくれるの?』
…これはどう捉えるべきなのだろうか?
『私、椎名のこと大好きだよ』
もしかしたら椎名には私の想いが伝わっていないんじゃないのかな…
椎名に対する想いは完璧に恋愛感情のそれだ
自分自身同性愛に対する偏見はなかったが、それが椎名も同じとは限らない
『本当に桜子はやさしいね』
『桜子がそう言ってくれて、あたし本当に嬉しいよ!』
…やはり私の、椎名に対する気持ちはうまく伝わっていないようだ
でもそれからしばらくの間、明日も学校があるにも関わらず二人で大好きだよ、と言い合った
勘違いしそうになるからやめてほしい
そう想いながらも私は、椎名の言葉に単純にも甘えてしまったのだった
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