7-2




瑪瑠「行くよ、皆!一斉攻撃!」


私の声に皆が頷く
六方を塞がれた銀来に、魔力を放つ


銀来「…この程度の攻撃、私には効かん!!」


黒い妖気が銀来の身体を包み込む
そして一気に妖気を弾けさせる


瑪瑠「きゃあッ!!」

亜梨馬「ぐ…ッ!」

崇樹「一筋縄じゃいかないってことですね…!」


最初から、本気でいかなきゃ駄目だ!


瑪瑠「セント・リングアロー!」

亜梨馬「ブリザード・ブレイド!」

崇樹「リーフ・バインド!」

杏「アクア・キャノン!」

海里「スカイ・トルネード!」

なつ「ライト・ブレイク!」



亜梨姉と崇樹が動きを抑え、他の皆で攻撃をする
聖力も含まれる各々の攻撃にさすがの銀来も耐えきれないようだ
チャームが光り、出力が上がる


瑪瑠「はあああああッ!!」

銀来「ぐ…ッ!!あ"ぁ…ッ!!」


――その時だった




「エネルゲイア・シトリン!!」

「エネルゲイア・ルビー!!」



2人の女の子の声が聞こえた
思わずそちらの方を見ると――魔導士の服を纏った女の子達が立っていた



瑪瑠「あ、あなたたち…!!」


無意識に笑みが零れる
7人目と8人目の魔導士…!これで、やっと全員揃ったんだ!
嬉しさがこみ上げて来、自然と魔力も強まる
銀来はもう立っているだけでも精一杯のようだった


海里「新しい魔導士の子…!?」

なつ「チャンスよ!一気に畳み掛けなきゃ…!」


1人の女の子がスッと手を挙げる
そして――――





「――――サンダー・スラッシュ…」



そう呟いたと同時に電気を纏った斬撃を放つ
それは銀来への攻撃かと思っていた私たちは――つい、気を緩めてしまった


瑪瑠「…え!?」


斬撃は、その隙をついて私たちの攻撃を切り裂いていった
勿論、亜梨姉と崇樹の拘束魔法も無効化される
魔力から解放された銀来はその場に膝をつき、獣型から人型へと戻っていく
その肩を咄嗟に支えたのは、さっき斬撃を放った方の女の子


亜梨馬「お前…魔導士じゃない、のか…!?」

海里「どうして銀来を助けたの!?」


何が起きたのか解らない
魔導士が、アルギュロスを助けた…?
一体どうして!?
刹那、背後に気配を感じる
もう1人の魔導士の子が、そこに立っていた
私に手をかざし、小さな声で呟く



「…ごめんね」




掌が光り、紅い光の弾が女の子の周りに無数に浮かぶ




「…フレイム・シューター」








光の弾は紅い閃光となって私たちへと向かって行く
直撃ではなく、ギリギリの所を通って行き、背後で爆発音が聞こえた
そこで私はハッとする
あの時の爆発と同じ…あの時、銀来を助けたのはこの女の子なんだ!

土埃が舞い、視界が見えなくなる


瑪瑠「待って…!どうしてあなた達が、アルギュロスと一緒にいるの!?」


そう叫んだけど…答えは聞く事は出来なかった
やがて視界が晴れていったその先には銀来の姿も、あの女の子達の姿も無かった


本来魔導士とアルギュロスは敵同士の筈…
それがどうして、あの子達は彼らを助けたのだろう
騙されてる風ではなかった
だって、あの子は私に“ごめんね”って謝ったから…
きっと理由がある筈――




残りの魔導士は見つかった
でも…その子達は、私達の仲間になってくれるか解らない

せめて、名前だけでも聞いておけば良かった



怒りとも、哀しみともつかないこの感情
閉鎖空間から解放されても、私は変身を解くことがなかなか出来なかった――――…





璃尾さんごめんなさい…!><;
璃尾狐ちゃんの技はフェ/イ/トのサイズ/スラッシュを、琉紅の技はな/の/はのディバイン/シューターを参考にさせていただきましたw
なんか今回はな/の/はを参考にした箇所が多いのでちょっと反省;;
最後の琉紅の「ごめんね」と瑪瑠ちゃんの「ごめんねって謝って〜」の部分はまんまな/の/はの流れです
本当にすみません…orz


- 13 -


[*Prev] | [Next*]
*List*


Home


「#エロ」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -