第4章 答えの中に




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暗い闇の中で雷鳴が轟く



その中で1人、嘲り笑う者がいた






金色の髪に、染み付く『朱』は、他人のモノか、自分のモノか






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『白狐の森』へ行く途中に軽く自己紹介をした


この白狐達は、『妖狐』という狐の妖怪で、四人は兄弟だという



長男は、紅い瞳を持つ『麓(ロック)』

長女は、桃色の瞳の『紅唖(クレア)』

次女は、蒼色の瞳の『流蘢(ルル)』

そして、次男は黄緑色の瞳を持つ『汀兎(ティト)』といった


彼等の話によると、梅流も彼等と深い関係にあるという





そうこうしている内に『白狐の森』へと辿り着いた



魔界にしては、非常に珍しく澄んだ空気で美しい森だった


「すごーい!綺麗〜!」

思わず梅流の顔が綻ぶ


「梅流、こっち!」


汀兎に呼ばれ、石造りで出来た祠の中に入って行く

そこで、梅流はふと気付いた


「琉紅は、入らないの?」



その問いに琉紅は困ったように笑いながら答えた





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