『「"梅流"」』




ふたつの声が、重なる







――――"もう一度 貴方に 逢いたい"――――







瑪瑠の持っていた琥珀が光り輝く
やがてそれは、蜂蜜色の勾玉へと姿を変えた






「あ…っ!」






シュル、と触手が瑪瑠の腕から離れる
両刃がそうしたのか、また別の力か…


瑪瑠はその場に膝をついた
勾玉を掌に乗せてその透明な輝きを見る



「そうだ…これ…この勾玉は…蔵馬が瑪瑠にくれたものだった…」



ポタポタと涙が零れ落ちた



「いまやっと……思い出したよ…」









光が頭上から差し込む
その光は彼女の持つ勾玉のようにあたたかみを持っていた









ようやく記憶を取り戻す所まで書く事が出来ました!
途中のフラッシュバックの所は梅流さんの狐白物語から抜粋しました
事後報告になって申し訳ありません!;



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