両刃はケタケタと笑った


「お誉めの言葉ありがとう。いいねぇ、実にクールだ」

「・・・・・・ほざけ」

「満更でも無いくせにぃ」



蔵馬は、深い溜め息を吐くと梅流の手を取り歩き出した



「・・・用はそれだけか」

「まぁねぇ」

「あの影、今度までに強度上げておけよ」

「勿論。君が後悔しない程度に、ね。ああ、それとぉ、そこのお姉さん?」


梅流の肩がビクッと跳ねる

横目でチラリと両刃を見る








「・・・なん・・・ですか?」

「君に、良い事を教えてあげよーう」

「・・・ッ梅流!構うな!」

「もしも、君に好きな人が出来たらね





















なるべく早い内に殺しておくんだよ。誰にも盗られないように、ね」

















――――――

―――――――――





雷鳴の轟く森の中、金色の髪を持つ少女が居た


彼女は、これから来たる者と出来事を考え、空を見つめる





それから、手を高々と上げ、指を鳴らして呟いた




「・・・ゲーム・スタート」













―――さぁ


―――終わらない鬼ごっこをしましょう?










―――鬼は、永遠に私で構わないから







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