両刃はケタケタと笑った
「お誉めの言葉ありがとう。いいねぇ、実にクールだ」
「・・・・・・ほざけ」
「満更でも無いくせにぃ」
蔵馬は、深い溜め息を吐くと梅流の手を取り歩き出した
「・・・用はそれだけか」
「まぁねぇ」
「あの影、今度までに強度上げておけよ」
「勿論。君が後悔しない程度に、ね。ああ、それとぉ、そこのお姉さん?」
梅流の肩がビクッと跳ねる
横目でチラリと両刃を見る
「・・・なん・・・ですか?」
「君に、良い事を教えてあげよーう」
「・・・ッ梅流!構うな!」
「もしも、君に好きな人が出来たらね
なるべく早い内に殺しておくんだよ。誰にも盗られないように、ね」
――――――
―――――――――
雷鳴の轟く森の中、金色の髪を持つ少女が居た
彼女は、これから来たる者と出来事を考え、空を見つめる
それから、手を高々と上げ、指を鳴らして呟いた
「・・・ゲーム・スタート」
―――さぁ
―――終わらない鬼ごっこをしましょう?
―――鬼は、永遠に私で構わないから
- 19 -
[*Prev] | [Next*]
*List*
Home