なんだ、あっけねーじゃん。
初めての任務達成の感想は一言で終わった。
警備員を殺して、ドアをぶち破ってボディーガードとターゲットを殺す。
俺が手を出すまでもなくイルミが手慣れた手つきで殺してしまった。
「つまんねぇの」
「なに」
「もっと強い奴がいるかと思ったのによ」
「そんなのたまにしかないしいても親父がいくよ」
「けっ、んだよ、結局雑魚相手か」
「これも仕事、それより書類探して」
「書類?」
「その書類を持って帰ってやっと任務達成だからね」
「げー、面倒くせぇな」
ブツブツ文句を言う俺を無視してイルミは棚や金庫の中を探し出す。
重要書類なんてどっかに隠してんだろ。
俺も渋々探そうとしたときバタンとドア開いた。
見ればいかにもヤクザチックな格好をした男が立っている。
その後ろには仲間なのか柄の悪そうなチンピラがいた。
マフィアじゃないのね、ヤクザね。
「おんどりゃあっ!よくも兄貴を!」
「いや、ベタだな」
「感想言ってないで殺しなよ」
「い、一歩も動くんじゃねぇ!てめぇらが探してる書類はこれだろ!」
男がヒラヒラと揺らす紙はイルミが言っていた重要書類。
なんだこいつが持ち出してたのか。
「う、動いたり逆らったりしたらこの書類を燃やすからな!妙な真似するんじゃねぇぞ!」
「だってよ、どーすんの」
「んー、とりあえず言うこと聞いて。燃やされたら少し困るからね」
あーあ、面倒なことになったな。
「おい!そこの女!」
「あ?女?」
「ロアのことだよ」
「こっちに来い!」
「へいへい」
「男は身動きできねぇよう縄で縛っちまえ!」
男の命令でイルミはチンピラ達によって縛られていく。
ぷぷ、いい気味だぜ。
されるがままのアイツなんて珍しいだろうからなぁ。
ナイスだぜ強面のおっさん。
「縛ったな?」
「へい!動けねぇようキッつく縛りやした!」
「よし、今からこの女を若い衆が一人一人犯す!自分の女を犯られるところ、そこで指をくわえて見てな!」
は?
おい
何言っちゃってんだこいつ。
言うや否やチンピラ共は俺の腕や脚を押さえて縄で縛り出す。
「おい!イルミ!」
「仕方ないね、大事な書類燃やされたら困るし。プロなら耐えてよ」
なっ!
この野郎!さっき笑ってたのバレてたのか!?
仕返しのつもりか!
くそ!
「へへ!こんな上玉犯れるなんてついてるぜ」
げっ
目の前にはチンピラ
抵抗したら燃える書類
助ける気0なイルミ
どうする俺!?
(絶体絶命エロピンチ)
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