「お!ロア、昨日大丈夫だったの?」
いつもより早くキルアとの訓練所に行くとすでにキルアはいたらしくソワソワとロアの様子を伺っている。
どうやら昨日何があったのかすでに知ってるらしい。
「…おー…もう、あれだな…。どうでもいいかなって」
「おいおい大丈夫かよ、そんなにブタ君に襲われかけたのがショックなのか?」
「あ?襲われるも何も俺はミルキの件は
何も覚えてねぇ」
「ミルキの件は?」
「つーか何でキルアも知ってんだ?」
昨日起きたことはイルミと報告を受けたシルバらへんしか知らないはずなのに。
「そりゃあ、あの後イルミが俺のとこ来てロアはどこ?って言うからミルキのとこって教えたんだよ」
「あー!お前がイルミに教えたのか、あー、まぁなんつぅか、じゃあ?サンキューな。一応」
「よかったなブタ君に変なことされないで」
「触られてたらしいけどな、まぁ胸くらい俺は気にしないけど」
「いやイルミは相当怒ってた、つぅかキレてた。俺あんなイルミ初めて見たもん」
「そんな、か?」
「朝から拷問部屋の悲鳴で起こされたし、まぁ俺としてはブタ君が泣き喚くの見てスッキリしたけど」
ロアはポリポリと頭をかいて考える、自分のためにそこまで怒ってくれるのは嬉しい、でも昨日自分にした行為は
「あれ?」
そこまで嫌じゃなかった。
「どうした?」
「いや、その、嫌ってったら嫌だっつうか…その。小っ恥ずかしいっつうか、まぁ、嫌なんだけどそれをミルキとかで想像したら死にたくなるぐらい嫌なんだ、でも」
イルミは、そこまで嫌じゃなかった。
「何の話してんだよ」
「!、うるせー!この変態一家め!お前も変態にならないように俺が教育してやる!」
「はぁ!?誰のおかげで助かったと思ってるんだよ!」
「喧しい!ちびすけ!」
ロアは思考回路を止めるようにキルアと取っ組み合いを始める、きっと気のせいだと言い聞かせて。
知らないふりをする
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