挟まってしまった。だってそんな天井が落ちてくるなんて思いもしなかったから。咄嗟に逃げようとはしたけど瓦礫の下敷きになってしまったのだ。瓦礫くらい退かそうと思えば簡単なのだが生憎所々回路が切断されてしまって動けない。ズルゾロフ様も捕まってしまったようだし私はどうなるのだろう。このまま独りで機能停止になるのを待つだけなのだろうか。なんて考えていると誰かが近付いてくる音がした。その人物はさっきの侵入者達の中の一人で…いや、人ではないか。 「ハサまっちゃったの?」 「…何しに来たの」 「パパがさっきタワー、コワしちゃったからダイジョウブかなってオモって」 「……そう」 メカネンコはズルゾロボの上に乗っかっている瓦礫を粉々に砕く。どうやらキレネンコから殴ると言うことを学んだようだ。 「ウゴける?」 「……もう使い物にならないわ」 「じゃあママにナオしてもらお?ママはスゴいからきっとナオるよ」 メカネンコはズルゾロボを抱き上げるとキレネンコ似の顔でプーチンそっくりに笑う。まるで無表情なズルゾロボはそのことに内心とても驚いた。同じロボットでもここまで違うものなのだろうか。てくてくと歩くこのロボットはとても表情が豊かだ。 「ナオるとイいね」 「……そうね」 「あ、そういえばナマエは?ボク、メカネンコってイうんだ」 「…ズルゾロボ」 「そっかー。あ、ママー!」 「あ!もうメカネンコってばどこ行ってたん……あれ、その子は?」 「ウゴけなくなっちゃったんだ」 「そっか…さっきはごめんね?」 「……いえ」 「ねーママ、ナオしてあげられる?」 「うん、ママ頑張るよ!」 「ほんと?ヨかったねズルゾロボ!」 「う、うん…」 僕らの物語は始まったばかり 本当、変わった子。 ‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐ メカロボなんてどうだろう←知らん それにしても酷い妄想だ…´` ← |