何も考えていないように見えて凄く考えているようだし、凄く考えているように見えて何も考えていないようだし。キレネンコさんは時々ぼーっと宙を見詰めているときがある。その時に何を考えているかは僕には分からない。知る必要はないのかもしれない。だけど憂鬱とした顔をするキレネンコさんになんだか胸が締め付けられるのだ。何かしたいと思うのに何をすればいいのか分からない。手を伸ばせば届きそうなのにとても遠くに感じて。気付いたら一人になってしまうような気がして。…いつだってそうだ。僕は与えてもらうばかりで、何も返せていない内に皆遠いところへ行ってしまうのだ。僕だけを残して。また誰かと居られる幸せを知ってしまった自分は一人になるのが怖くて。だから卑怯な僕は貴方がどこかに行ってしまわないように貴方に抱き着くんです。一人にしないで、と言って。そうすれば貴方は少しだけ頷いて頭を撫でてくれるから。甘えてばかりでごめんなさい。何も出来ない僕を赦して下さい。…そんなのわがままですよね、凄く。


執着心だけは人並み以上
ああ、弱い自分なんか消えてしまえば良いのに。

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普段明るい分その反動で
どっちかって言うとプーは根が暗いんだと思う
キレは本当に何も考えていないのかもしれないし、何か考えてても私にも分からない…←




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