「ねえ」 「んだよ」 「愛して」 「……嫌だ」 「じゃあ憎んで」 「嫌だ」 愛して欲しいと思う。でも憎んで欲しいとも思う。 「これはどっちも愛情から来るものなのかなぁ」 「はあ?」 「いやこっちの話」 どちらにしろ構って欲しいのだ。両極端の方法で。徹底的に愛されるか徹底的に憎まれたい。結局は愛も憎も同じだから正確に言えば両極端ではなく同一なのだけど。要するに俺はこの男にどちらの意味でも愛されたいという訳だ。 「十分憎んではやってるだろ」 「だから後は愛してくれれば良いの」 愛憎の二つが揃ってこその愛なんだから。 「意味分かんねえっつの」 「えー」 そんなにおかしなこと言ってるかな俺。一般論のつもりなんだけど。それにしても俺はこんなにディドの事が好きだっていうのに酷くない?本当に嫌いで嫌いで大好きだよ。 「好きだよ」 「…気持ち悪ぃ」 「だから殺しても良い?」 「な、」 間の抜けた様な顔のディドを足を引っ掛けて倒れさせ床に這いつくばらせる。強かに背中を打ち付け苦痛に顔を歪めるディドの腹を内臓が潰れるまで踏み潰した。ごぼりと口から血液を吐き出したディドは一瞬で虫の息になり虚ろな瞳をこちらに向けた。ああ愛しいなあ愛してるよディド。俺に殺されてくれるなんて本当君は最高だ。 「この村は都合が良い。死んでも生き返るんだからさ」 明日になればまた愛してあげられる。 剥き出しの恋心の暴走 そして憎んでもあげられる。 ‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐ ドント重い☆←愛がw いや寧ろ私の愛が重い?← ← |