君が死ぬ夢を見たんだ。世界は僕と君の二人だけで他には誰も居なくて。世界って言っても僕の家なんだけど。ついさっきまでは楽しく話をしていたんだよ君と。でもほんの一瞬。僕は意識が遠くに行っちゃって気が付けば君は真っ赤になって横たわっていた。家の白い床を汚してね。それはそれは綺麗に映えた色だったよ。それもすぐにくすんだ赤に変わっちゃったけど。ねえ聞いてるフレイキー?僕ったら酷い夢を見るよね。…フレイキー?眠っちゃったの?しょうがない子だなあ。ほら、床になんか寝ていたら風邪を引いちゃうよ。…仕方無い。ベッドまで運ぼう。よいしょっと。あれ、随分と服が汚れているね。せっかくの白いワンピースなのにこんなに赤くしちゃって。洗濯しても落ちないよ。……あれ?僕はフレイキーと何をしていたんだっけ?フレイキー、なんか冷たいよ?具合悪いの?今日のフレイキーはおかしいなあ、一体どうしたんだろう。眉一つ動かさないし息もしていない。まるでさっきの夢の中の君と同じじゃないか。そんな死んだ様なフリはやめてよ悪い冗談だ。聞いてるのフレイキー?…全く困った子だ。今度躾直さないとね?あ、カドルスじゃないかどうしたの、

「フリッピーってばなんでそんなのに話し掛けてるの?」
「………え?」
「どうして死体なんかに話し掛けてるの?」
「何が死体だって?この子はフレイキーじゃないか」
「元<tレイキーでしょ」
「…死んでなんかいないさ、眠っているだけなんだから」
「どっからどう見ても死んでるよ。あーあ、今日はフレイキーとは遊べないなあ」

…何を言っているんだこの子は。だったらじゃあどうしてフレイキーは死んだんだ。僕が居ながらどうして。ねえフレイキー、教えてよ。

『貴方が殺したのよ』

その唇は確かにそう動いた。でもきっと見間違い。そうだそうに決まってる。だって僕が君を殺す筈が無いんだから。

「大方フリッピーが殺しちゃったんでしょ?思い出しなよ」

カドルスは笑っている。何が、何がそんなに楽しいんだ。何が何が何が何が何が何が何が何が。
───ぶつん。

それでねフレイキー。君が死ぬ夢を見たんだ。変だよね、僕が居るのに死ぬなんて。ねえ、聞いてる?


死んだように眠る君
(まだ寝足りないの、フレイキー?)

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現実逃避フリッピーです




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