あいつあんなちっこいくせにボスなんだぜ?しかも部下の名前一人一人ちゃんと憶えてやがる。普段呼ばないけどな。凄えんだよあいつ。でさ、ずーっと兄貴の事好きな訳。…兄貴ってさ、俺の好きなモン持ってるくせにソレには全く無関心だよな。いや、意味分かんねえと思うよ兄貴には。馬鹿にしてるとかじゃなくて経験したことねえから分かんねえと思う。 「…お前時々変なこと言うよな」 「そ?まあ、ほぼ独り言みたいなもんだよ」 「半分も憶えてない」 「だろうなー」 別に憶えてなくて良いよ。これは全部独り言。 「兄貴には何言っても安心だからな」 「…そうか」 「うん。じゃあ俺帰るわ」 「ん」 「プーちゃんもじゃあねー」 「え、キルネンコさんもう帰っちゃうんですか?」 「うん、お邪魔しました」 「また来て下さ…痛っ、キ、キレネンコさんなんでほっぺ引っ張るんですかぁ!」 「別に」 なんだこの夫婦。家を出ると橙に染まり始めた空があった。 「アイツん家行くかな」 その足取りはどこか速くて。 躁鬱ピーナッツバター (飯くれ) (アンタに食わせるご飯無いんだけど) ‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐ 弟狡が無性に書きたい時期の模様 本編で接点無いとかそんな← ← |