心なんて要らなかった。だけど貴方といるとどうしても一緒に喜んだり悲しんだりしたいと思ってしまう。心があるから傷付くのに。だから人間は一歩間違えればぼろぼろになってしまうのだ。そんなものにわざわざなりたいとは思わない。

「ロボ?ダイジョウブ?」
「何が?」
「ツラそうだよ?」
「…そんなわけないでしょう」
「どうして?」
「私に心なんて無いもの」
「どうして?」
「ロボットだから」
「じゃあボクにもナいの?」
「貴方は…有るんじゃない」
「どうして?ボクもロボットだよ?ココロってナニ?」
「見えないもの。でも、そうね。ここに有るって人間は言うわ」

メカネンコの胸の辺りを指差す。ロボットらしい平らな胸。だけどそこにはきっと人間らしい心が宿っている。

「ロボはモノシりだねー…あ、そうだ!」

メカネンコはズルゾロボを突然抱き締める。冷たい身体同士がくっついてもそこに熱は生まれない。だのにズルゾロボは温かさを感じていた。どうしようもなくメカネンコが人間のようだったから。

「ボクのココロがロボにウツるように!」

その純粋さが痛かった。痛いと思うことなどおかしいのだけれど。でも先程自分が指差した胸の辺りが苦しいのは心が有るから?

「…馬鹿ね」


突き放すことも受け入れることも出来ない私はどうしようもなく半端者だった。


もどかしく浸水
どうして私はワタシ≠ネのか。

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ロボのイメソンは「コ/コ/ロ」^^



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