「ふいー…キレネンコさーん、車の修理終わりましたー」

修理が終わるまでの間木陰でスニーカー雑誌を読んでいたキレネンコに話しかける。彼はこちらを一瞥するとまた雑誌の方に視線を戻してしまった。まだ出発しなくて良いということだろうか。まあ少し疲れた気もするし丁度良かった。プーチンはキレネンコの隣に腰を下ろすとふう、と溜め息を吐いた。

「今日は良い天気ですねー…なんかこのまま寝ちゃいそうです」
「……」

キレネンコは雑誌を閉じると膝の上をぽんぽんと叩いた。…座れと言うことだろうか。恐る恐る近付くと後ろから抱き締められる。どうやら合っていたらしい。最近彼は僕の頬っぺたがお気に入りらしくよく顔を擦り付けたり引っ張ったりする。今日はすりすりらしい。

「くすぐったいですよー」

そう言いながらも顔は綻んでしまって。普段もふにゃ顔だろうが今はもっとふにゃふにゃになってる気がする。

「……寝るか」
「え、良いんですか?ボリスさん達追い掛けて…あ、さっき飛んでっちゃいましたもんね」
「……ああ」

またぎゅう、と抱き締められる。暖かくて心地よくて。なんか幸せ。

「じゃあちょっとだけ。……お休みなさい」
「…ん」


額に一つキスを落とされてそのまま目を閉じた。


眠りに落ちる瞬間はいつも、君との時間で満ちている
あなたの、お前の、夢を見る。

‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐
甘ぁっ;←
赤緑はついほのぼのになります^^
よくプーが寝てる気が…




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