風呂から出たのと同時にコプチェフの悲鳴が聞こえた。

「いーや──────!!!!たたた助けてボリス────!!!!」
「うるせえな!…んだよ」
「あああかんってまじであきまへんって」
「関西弁になってんぞ」
「ア、アレだよアレ…!」
「アレ?」

コプチェフの指差す方向にいたものは夏の風物詩なんて言われるアイツで。

「……ゴキブリ」

しかも相当デカイ。近くにあった新聞紙を手にする。

「ボリス頑張って!!俺外出とくから…いやあああ動いてるうう」
「デカイ身体して情けねえ声出すな」
「じゃ、終わったら呼んでね!」

───数分後。

「おい、終わったぞ」
「わーボリスありがとう!」
「ったく…とっとと寝ろ」
「……あのさボリス」
「あ?」
「一緒に寝てくれませんか」
「…何でそうなる」
「だぁって怖いんだもん!お願いお願いお願い!!!!」
「(…うるせー)」
「ボーリースー」

コプチェフはボリスの腰辺りに抱き着き泣きわめく。その声は外に丸聞こえな程で、ボリスは仕方なく折れた。本当に自分はコプチェフに甘いと思う。

「ったく…寝てやるから静かにしろ」
「え、良いの!?うわーボリス大好き!!」
「……うるせ」

その夜ボリスはコプチェフに抱き着かれながら寝たとか。


あのさ、もうガキじゃないんだから…。
(…やっぱおかしくねえか)
(全然そんなことないよ!)

‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐
この間ゴキブリが三匹程一気に出てきました←
ボリスは何の躊躇いもなく潰しそうだなー…ってか、また一緒に寝るオチか




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