一通り自分の仕事を終え、部屋の天井を見上げた。目を瞑ると誰かが廊下を歩く音が聞こえる。この音はきっとあいつだな…。なんてことを考えてると部屋の扉が開いた。 「あー、疲れたー」 「お疲れ様」 「…カンシュとショケイはまだ仕事か?」 「みたいだね」 やっぱり。帰ってきたのはロウドフだった。ロウドフはゼニロフの向かいの席に座り机に突っ伏した。 「何か二人で居るの久し振りだな」 「そうだね…何か飲む?」 「ビール」 「昼間から酒なんか飲まないでよ」 「冗談だっつの。コーヒーで良い」 ゼニロフは台所へ向かいコーヒーを淹れる。一滴一滴茶色い液体が溜まっていくのを眺めていると後ろからロウドフに抱き締められた。 「何…」 「相変わらず良い匂いだな」 「自分の匂いなんか分かるわけないだろ…、ん」 ロウドフに首筋を舐められて息が詰まる。それに気を良くしたのか服の中にまで手を突っ込んできた。抵抗してもどうせ力負けするのは目に見えてるからそのまま受け入れた。こういう時だけは甘くなってしまう。しかしさすがに昼間から怪しいことをされても困る。 「、…二人とも帰ってくるよ」 「んー」 「………夜まで我慢して」 そう言うとロウドフはぴたりと動きを止める。自分で言っときながら少し恥ずかしかった。 「…仕方ねえな」 楽しみにしとけよ、と低く囁いてゼニロフを解放する。彼の身体の力が抜けていくのが分かる。こんなことはもう何度もしているのにいつもゼニロフは初な反応をする。可愛いから良いけど。 幸福論 (早く夜になんねえかなー) (…言うんじゃなかった) ‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐ 半端な終わり方した…ロウとゼニは二人っきりだと絶対いちゃいちゃしてる!← ← |