「ちょっと買いすぎたかなー」 「そうだね…」 「つーか、寒っ!」 スーパーマーケットから出てきたカンシュコフとショケイスキーは外の寒さに身体を震わせた。カンシュコフの両手は食材やら何やらで詰まったビニール袋で塞がれていた。 「重くない?」 「大丈夫だってこれくらい」 「でも…」 「良いから。な?」 頭を撫でてやろうかと思ったけど生憎両手が塞がっているので出来なかった。大丈夫だと言ったのにショケイはまだ申し訳なさそうな顔をしていたから。仕方無いなと溜め息を吐いて三つある内で比較的軽い一つをショケイに渡した。 「じゃあこれ持ってくれるか?」 「!…うん!」 ショケイは嬉しそうな顔をしてありがとうと言った。普通はこう言うのって嫌がるものなんだけどな…。 「ショケイは偉いなぁ」 今度は左手が空いたので頭を撫でてやることが出来た。ショケイスキーは北風に吹かれて赤くなっていた鼻先を更に真っ赤にさせてまた笑った。 「……ぁ、」 「ん?どした?」 「あ、…あのね、カンシュ」 ショケイスキーは冷えた右手でカンシュコフの左手にそっと触れる。 「これで、手…繋げるね」 「…そうだなー…ってか、ショケイの手冷てえ」 「カ、カンシュが暖かいんだよ」 「はは。じゃあ俺が暖めてやるよ」 握り返された手は、手だけじゃなくて私の全部を暖かくしてくれた。 いつもそこに君と僕の足跡がある (君と居るのが一番暖かい) ‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐ CMからパクりましたネタw←パクるな ← |