「お前さー…いつまで俺ん家に居るつもりだよ」
「死ぬまで」
「ふざけんな。つーか、俺は一緒に住んでも良いなんて一っ言も言ってねえだろうが!」
「そうだっけ?」

惚けた様に言うドントにビームの一つでも喰らわせてやりたかったが家の中がメチャクチャになると嫌なので止めた。スプレンディドは朝食を準備している最中で。キッチンからは良い匂いが漂っている。

「今日の朝ご飯は?」
「……目玉焼き」
「また目玉焼き?好きだねえディドは」
「うるせええ目玉焼きを馬鹿にすんなああ!」
「…出て行けと言う割にはちゃんと二人分用意してくれるよね」
「!!!!」

確かに食卓の上には白い皿が二枚並べられていた。スプレンディドの顔はフライパンの蒸気でなのかスプレンドントの言葉でなのか真っ赤になっていた。

「そ、それは……あれだ、俺ん家で野垂れ死なれたら困るからってだけだ!」
「本当に?」

いつの間にか近くに来ていたスプレンドントに後ろから抱き竦められる。結構強い力で。

「離せ」
「いい加減認めてくれたって良いんじゃない?」
「何をだよ」
「俺のこと好きだろ?」

認めていない、認めたくない事実を突き付けられてぐうの音も出せなかった。多分俺はこいつが言うように、こいつのことが好きだったから。

「…馬鹿じゃねえの」

それはスプレンドントに対して、そしてスプレンディド自身に対して吐き捨てられた言葉だった。ああもう本当にムカつく野郎だ。俺の気持ちとか何か色んなものを掻き乱して。それでいて自分は飄々としているから。


嗚呼、なんて素晴らしい迷走の日々!
それでも「お前なんか大っ嫌いだ」と言えなかった俺は────。

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今私の中で赤青が大変ブームです←



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