「待てこらドントォォォ!!」
「待てと言われて待つ馬鹿は居ないよディド」

青と赤の英雄二人は今日も周囲に被害を及ぼしながら絶賛喧嘩中。…何故いつも喧嘩するのかって?この世に英雄は二人も要らないからさ!取り敢えずドントをタコ殴りにしてやろうと追い掛けているのだけど中々追い付けない。…筈だったのだが。

「!!!???」

突然スプレンドントは速度を落としスプレンディドの方へと向きを変える。いきなりのことに猛スピードを出していたスプレンディドは見事スプレンドントとぶつかり、二人仲良く人里離れた山奥へと縺れながら落下した。

「痛たた…」
「スピード出し過ぎなんだよ馬鹿」
「ばっ…馬鹿馬鹿言うな馬鹿っ!!」
「ハァ……ねえディド」

スプレンドントは溜め息を吐くと急に真面目な顔になりスプレンディドに向き直る。今の体制はスプレンディドがスプレンドントを押し倒しているような形になっていて。正直一刻も早くスプレンディドは離れたかったのだけどスプレンドントにがっちりと足を絡められていて動けない。直ぐ目の前に赤色の目がある。

「そんなに俺のこと嫌い?」
「ああ気に入らない」
「…俺は好きなんだけどな?」
「……は?何…っ!!ん、ゃめっ…」

腰と頭を引き寄せられ無理やり口付けられる。噛み付くような深い口付けに段々と息が上がって。ヤバいヤバいヤバい。

「ふ、は…ぁ」

ズルリと舌を引き抜かれ息が洩れる。俺こんな声してたっけ?

「……ディド可愛い」
「は、…はあ!?ふざけんな俺はヒーローだぞ!!」
「ヒーロー関係無いだろ」
「うるせええ!!つーか、何キキキキスしてんだこの野郎おおお!!」
「だから好きだって言ったじゃないか」
「だからそれがおかしいだろ!?」

疲れる。なんだこいつ頭おかしいだろ……あ、もしかして熱でもあんのか!?

「俺は普通だ」
「何、人の心読んでんだテメエは!」
「……ディド」

いつもと違う甘い声で呼ばれて心臓が跳ね上がる。ドントの右手が俺の頬を撫でる。撫でられたところが熱を持ったように熱い。

「な、に…」
「好き」
「………」
「好きだよディド」
「…んなこと、言われても……つーか、男、だし」
「関係無いよ」
「いや有るだろ!!」
「……じゃあ、身体に教えてやる」
「は?あ、ちょっ、止め…待っ」
「待たない」


だから理解しろ。俺がお前を好きなんだってこと。


礼儀知らずの口説き方
(男に犯られるとかヒーロー失格だあああ!!)

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性格も口調も何も分からないままに書きました
ドンディドぷまいです^^
誰得俺得ですよ!←




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