僕が貴方に愛される日なんて来ないんだろうな。 「キレネンコさん」 僕の声なんかまるで聞こえていないようにスニーカーを磨き続けるキレネンコさん。スニーカーは磨くものじゃないんですよー、なんて言えるわけない。貴方と話したいと思うのはワガママですか。…同じ部屋に居るのを許してくれているだけでも十分ですよね。やっぱり僕ワガママですね。 「………」 「………」 あああ暇暇暇!どうしてこんな日に限ってお仕事も無いのかなあ。ベッドの上でごろごろと寝転がる。ごろごろごろ。ごろごろごろごろ。 「むぎゃ!」 とベッドから落ちて顔面を強かに打ち付けた。うう痛いよお。うっすら涙目になる。鼻を擦っているとふと辺りが暗くなる。俯いていた顔を上げるとキレネンコさんが立っていて。 「キレ」 ネンコさん、と言おうとして続かなかった。キレネンコさんはしゃがんで僕の鼻を優しく擦った。僕は固まってしまって目をパチパチさせた。きっと変な顔してる。少ししてキレネンコさんは何事もなかったかのようにまたスニーカーを磨き始めた。 あなたの片隅に私がいたらいいのに (それは、貴方の愛?) ‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐ なんだか赤緑が書きたくて ← |