「……ただいま」 「お帰り、ボリス。今ちょうどご飯出来たんだよ」 「ん」 食欲をそそる臭いが部屋に漂っている。自分はあまり食が太いわけではないのだけどコプチェフの料理はわりかし食べられる。 「いただきまーす。ほら、ボリスも早く食べよ」 「…いただきます」 こうやって誰かに頼るなんてこと、今まで無かったのに。食べるにしたって寝るにしたって俺はこいつが居ないとまともに出来ない。昔の自分からしてみれば今の生活はあり得ない状態だ。 「…ボリス?元気無くない?」 「……別に。良く食うなって思ってただけ」 「ボリスが食べなさすぎるの。絶対そんなだから背伸びなかったんだよ」 「……うっせ」 「ま、可愛いから良いけど」 「……」 「ちょ、睨まないでよボリス!」 不思議で不思議で不思議である 本当何でこんな奴を必要としてしまったんだろう。 ‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐ ボリスだけ残業してました← ボリスはデスクワーク苦手っぽいからよく居残らされてそうだなぁ… ← |